恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

次のミッション、難題

うわあー。

今月の宿題は「ひな」(ひな祭りでもぴよぴよの雛でもOK)で一首だけど

難しい。

わたし、実は、ひな祭りを祝ったことが一度も無いんです、人生で。

子供の頃、ひな人形を買うこと、飾ることを泣いて拒否したので

うちには雛人形が存在しない。

おびなとめびなが絶対的カップルだなんてヘテロセクシャルの家父長制を象徴し過ぎてて子供ながらにヤダったんだろうか、そんな小さいうちから芽生えていたんですかねえ。

いやいや、ただ人形が怖かっただけなんですけど。リカちゃん人形も持ってないしね。

 

わたしの、「困ったら『岩波現代短歌辞典』を引け」が早々に発動されました。

ちゃんと「ひなまつり」出てます。

しかもっ、わたしの好きな小島ゆかりさんの歌が引用されてますっ。(あとで)

 

『岩波現代短歌辞典』553ページ「ひなまつり」によると、雛祭りを詠んだ短歌や俳句にはなぜかもの悲しさがつきまとうが、それは近代に至るまでの女性の忍従を強いられた生き方の象徴として雛人形が連想されるからであろう、とのこと。ほぅ…やはり。

 

『岩波現代短歌辞典』は(たぶん前にも書いたけど)読み物としても面白い。

わたしが買った時、二本のしおり紐は、荻原裕幸さんが書かれた見開き2ページの「寺山修司」の大項目にはさんでありました。

 

 

【今日のうた】

われにふかき睡魔は来たるひとりづつ雛人形(ひな)を醒まして飾り終ふれば

 小島ゆかり