この前の伊勢歌話会で、大辻先生とふたりでお話できるタイミングがあり、「夏韻集デビューおめでとう」と声をかけてくださって、ひゃあっ、ありがとうございます!ってそうか、まだ最近のことなのに随分いろいろあった気がするなあーとちょっとびっくりしました。
そのとき大辻先生に「短歌はむずかしいですか?」って聞かれて、とっさに「たのしいでっす!!\(^o^)/(Yeah!!!)」と答えてしまったものの、これは問いと答えがねじれの関係だったなあ。。。
正確には「短歌をつくることは難しいし、それをほかの人に読み取ってもらうことは難しいし、ほかの人の短歌を読むことも深い知識と細心の注意と向き合う誠意が欠けたらできないから難しいし、短歌のイベントに遠出するのは困難で難しいし、何年も前から短歌をしてる先輩たちの歌を読んで優れていると感じるとき嫉妬しないようにするのは難しいし、それでもやっぱり短歌は楽しいでっす。\(^o^)/(Yeah!!!)」ということですね。まあ、短縮したら「たのしい」になるんですけどねー。フフッ。
あと、このブログなどでちょこちょこ書いてることについても「書評でもエッセイでも文章を書くのは続けた方がいい」と言ってもらえたので、わーい、これからはちまちま書いて更新頻度あげてこう~って思います。
そのあと、休憩の間にみんな揃ってからも歌トーーク。
うまくなればなるほど苦しくなるよ、と聞き、えーっ!うまくなったらもっともっと楽しくなると思ってたんですけど、、、(゜ロ゜; とびっくりしたり。
どんなにうまくなっても、全然苦労なくぽこぽこ途切れることなく歌が詠めるわけではない、ということを知って、絶望的な親近感というか、希望に満ちた諦念というか、そんな感覚がありちょっとほっこりしてしまいました。
いつも伊勢歌話会には新しい連作を詠んで準備するのですが、今月はあらゆる〆切がわちゃわちゃしていてミッションインポシブルだったので、先月送った未来七月号月詠を持って行きました。参加されてた方々からは「若々しい」、大辻先生からは「ドロドロとしてダーク」などの評をいただいて、ほっとしながらうれしい気持ちでした。
大辻先生に「ダーク」って言ってもらうの、最高におわかりいただいてる安心感があって、もうわたし、「森ダーク」って名乗ってもいいぐらい!!(森永ダースチョコみたいだなぁ...)
【今日のうた】
君の死後、われの死後にも青々とねこじゃらし見ゆ まだ揺れている
大森静佳『てのひらを燃やす』