恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未來8月号の歌

八月一日から新しい職に就き、働き始めて疲れ切ってフラフラのヘトヘトの早くも逃げ出したい日々のなか、今月も『未來』が届きました。有り難いことです。

今月は、開いてびっくり!夏韻集の先頭五番手に載せてもらってました。月詠を出すまで何度も迷って自信のもてないまま送ったものだったので、書いた本人が一番びっくりです。選歌後記で大辻先生からいただいた大切な言葉をしっかりとかみしめて、さらに一歩一歩進めて行きたいです。

良かったらお読みください。

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『未來8月号』大辻隆弘選歌欄 夏韻集

遠くから(時にとなりで)見てるだけアポロンのごと光に満ちて

ほろ酔ひの君が誰かと話す声ざわめきのなか聴き分けてゐる

片恋の君が詩歌に棲まはせし恋人よ皆ツチノコであれ

リセットを押しても白木蓮として咲けないままのわたしを写す

夢のなか交はしたくちづけ熱いまま身に宿しをり正午過ぎても

この気持ち伝はることなくゆるやかに消えてしまへば 日傘を閉ぢる

津駅まで後ろの女性らが語る職場の「モリ」の悪口を聴く

無職でも積立貯金の方法をネットで調べる四月末日

薔薇園を抜け届きたる風のなか香りの渦に身をまかせをり

目の前に新芽があふれそよぎ出す緑といふ名をまた好きになる

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そしてそして、「工房月旦」のページで大谷真紀子さんに歌を取り上げていただいています。ほんとうにびっくりしました。有り難いことです。

夏韻集デビューの5月号から

エレベータふわんと揺れて白昼夢ほんとのわたしはここにいるのか

気まぐれにピアノに指を落としたらビル・エヴァンスが降りて来たんだ/森緑


もっともっともっと良い歌を詠みたい。
がんばれー、もりみどー!!!