恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来1月号の歌

未来1月号、年末なのに早くも届けていただけました。
たくさんの人の手で作られた『未来』は愛しく、いつも本当にありがたい気持ちです。

今月は振込用紙が添えてあったので、入会して一年なのですね、早いなあー。

1月号の歌を提出したのは10月、仕事辞めたり、短歌ではじめて賞をもらったり、気持ちがふわふわしていて変な感じの歌ばっかり出てきて、途方にくれた。名古屋の宿でギリギリまでかかって欠詠は免れたけど、やっぱり自分では握りのゆる過ぎる寿司みたいで今までで一番良くなかったんじゃないかな、そういう時は出さない方がいいのかな、と悶々としていた。

どうもわたしは、自分の歌について良し悪しがよくわかってないのかも知れない、つるんっと出てきたけどこれ絶対ダメな歌やん(>_<)と思う歌に限って、歌会でいいと言ってもらえたりするから。


そして、あかんあかんと思ってた1月号、夏韻集欄頭ファイブに載せてもらってありました。わたしの歌はうまいわけじゃないから、欄頭ファイブに載せてもらうときは、大辻先生から「もっとがんばれるで!」と励ましてもらってるのだと勝手に思っています。

よかったらお読みください。

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青春の歌  森緑

曼珠沙華どんな香りがするだろう手折ることさえできない花は

錆び切ったビニールハウスを背景にコスモスは立つ風になびいて

春夏と過ぎたる後に引出しの底から見つかるあさがおのたね

新月の夜の香りがするというカメヤマローソク売られておりぬ

花の香のようでもあるし晴れた日の波打ち際のようでもあって

あっそこはどっちがどっちだったっけミンキーモモクリィミーマミ

地下鉄の女性専用車両にて「赤福きらい」とかすかに聞けり

止まってはいない速さで回ってる中日ビルから見る観覧車

青春と評されし歌に赤ペンで青春の歌と書き留めておく

先生の表彰状を読むときのよそゆきの声を聞けたレア感

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この頃思うのは、本当に詠みたいことがあるけど今詠むとうまく表せなくて、いつか自分で納得いくようにそれを表現したいから今は鍛練を積んでるのだということ。
そのために表現がうまくなりたい。