恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2019年3月号の歌

右の腰から脇腹がひどく痛くて、腰痛かと整形外科に行った時、「内科っぽい?」って聞いたら「それは内科で診てもらわんとわからんけどな」って言われたのに、「内科に、絶対、行け!行、け、よ!!!」って言われなかったことを言い訳にして内科を受診しなかったわけだけど、やっぱり、内科案件だったぽい。

 

半月悲鳴をあげながら寝たきりだったこと、痛み方、10の痛みにロキソニン飲んでも痛みは10のままできかなかったこと、ある日じわっとよくなってあの痛みが嘘のようにケロリとおさまったこと、などなど伝えたら、それは石だったかもな、とのことでした。

 

今度また同じ痛みがきたら救急車を呼ぶか消化器内科に行くように言われて、あと、坐薬の痛み止めも出してもらった。

 

ギャーーーってわめきながら痛くて泣きながら寝たきりで寝返りも打てなかったのに、急によくなったのは、石が出ていってくれたということでしょうか。。。なにかしらの呪いかも知れない、と本気で考え始めていたのですが。。。よくわかりません。

 

二月は寝たきりでのたうちまわっていたので、歌会にも行けず、会いたい人たちにも会えず、しょんぼりでした。短歌脳は、痛みでまったくはたらいてませんでした。

 

痛みがおちつき、仕事もなんとかこなして落ち着いたら、「未来3月号」が届きました。最高のタイミングです。ありがとうございます。

 

久しぶりに十首、夏韻集の前のほうで載せてもらってます。

 

わたしのつくる歌がちゃんと短歌になってるのか、まだまだおっかなびっくりでやっているところはあるし、自分の歌が好きと言えないのに楽しいからというだけで誌面に載せてもらっててええのかなあって思うこともあるし、自分の歌の良いところはまだ全然わからないので、はじめの方に載せてもらってあると、なんというか、どうしよう、、、と落ち着かない気持ちがしてしまいます。

 

こういう時はゆってぃになったつもりで、「ちっちゃいことは、気にすんな、それ、ワカチコワカチコ~」って独りで言ってみたりします。たいがいのことは、ワカチコワカチコ~で乗り切れてるから、お奨めです。

(例:美容液と歯磨き粉まちがえてぬりこんじゃった時とか。。。)

 

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未来3月号の歌   森緑(ちなみに、来月号まで森緑です)

 

甲斐性のある女性にはよろめくと恋人は言う師走のはじめ

 

魔女を焼き宝を奪い裕福に暮らせてしまうグレーテルなら

 

わたくしは暫定一位の恋人だ来月のことは約束しない

 

特急で仕上げる仕事がふいに来てパジャマのままで開くパソコン

 

目頭をぎゅっとつまめば涙とは違うにおいの重い液体

 

お隣の柚子の木に登る猿二頭母と見ており寒い窓辺に

 

猿避けの空砲が鳴りゆっくりと帰るお尻の鮮やかな赤

 

空砲は耳の奥から離れない急かされながら帳簿をつける

 

さみしいはさむいに似てる白菜のほのかな甘さに満たされる夜

 

土の上に白く残れるさざんかは散りたる後もひかり集めて

 

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大辻せんせいや先輩方や短歌でつながったたくさんの人たちからたっくさん吸収しながら、もっと精進します。