恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2019年4月号の歌

昨日は恋人氏と急遽、名古屋デートでした。

名古屋市博物館の「国芳から芳年へ」展が週末でおわってしまうので、あわてて見に行きました。博物館の門のところの桜が散るのを眺めたり、血みどろの絵をじっくり堪能したりしてきました。

そのあとは、恋人氏といっしょに平和園へ。誰かに恋人氏のことを紹介するのはちゃありぃさんが初めてのことで、なんて言っていいかわからず「こちら、〇〇ちゃんです」っていう紹介のしかたになってしまいました。恋人氏は「いつもお世話になってますー」とか言ってくれてたような。てへへへ、へ。

 

平和園は、こどものころに同じくらいの年の姉妹がいて家族ぐるみで親しくてよく通った町の中華やさんを思い出す。もうずぅっと昔につぶれてなくなっちゃったんだけど、そこでもやっぱりちゃーはんとから揚げを食べてたな。先週、東海地方で夕方やってる情報番組に平和園がでてきた時から味噌らーめんを食べる舌になってたのに、やっぱり反射的に「ちゃーはん!」ってなっちゃったな。恋人氏は食が細い人なんだけど、いつもより食べてたし、帰り道でもぎょーざ美味しかったなあ~ってにこにこして言ってた。

ちゃありぃさんに歌集の話やテレビ取材のときの話を聞いてびっくりしたり、短歌ノートを見てすごいなあーって感激したりしながら、おいしい料理を食べて、平和園はデートで行っても歌友と行っても、にこにこしながら帰れる場所。ん?平和園に帰るのか、平和園から帰るのか??

 

未来4月号、届いていたので、恋人氏とランチのときに見せたらこんな分厚いのー!?って言ってた。今月は、選歌欄の欄頭ファイブじゃなくて、地方ごとの巻の方に載せてもらっていて、なんというかほっとします。欄頭ファイブだと一か月落ち着かないので、なんというか、その、地味にやっていきたいです。

 

未来4月号の歌は大晦日あたりから新年のころですね。

 

今月も、これは余計な数あわせだなーと自覚していた一首は落としてもらってありました。最初から少ない数の歌で送ったら、載るのはそのうちわずかでスカスカになりそう、、、と思って毎月十首出してしまいます。そこらへんが自分で加減できるようになるとかっこいいですなあー。

 

---------------

 

未来4月号の歌  森緑

 

二億回再生されたという歌を初めて聴いている大晦日

 

忘れ物しているようで怖いまま新年が向こうから駆けて来る

 

手のひらから南天の実をこぼしつつ元旦をゆく郵便受けまで

 

お揃いの上達守りを見せ合って白河通りを並んで歩く

 

水鳥を眺めておればゴイサギの五位の由来を聞かせてくれる

 

丸善に『檸檬』平積みされており書店員たりし日を思い出す

 

二条寺町三月書房はその先に今日は日没サスペンデッド

 

特急が名張を越える辺りからすんと戻ってゆく日常へ

 

夕暮れの闇へと向かってゆく速さ車窓に映る瞼むくんで

 

---------------

 

森緑で出したものはこれが最後、ラストもりみど。生身は昔からもりみどなので、特にしんみりもしてませんが、ちょっとわくわく感あります。

 

歌会やTwitterなど、もう他では変身完了しておりますが、未来では来月号から

森田しなのになります。

 

これからも、よろしくお願いします。