恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

え?みらいプラザに掲載??( ゚Д゚) 未来2019年9月号の歌「人体のふしぎ」

歌集を読んだこともなかったのにある日唐突に短歌が出て来るようになり三年と少し経ったわけですが、楽しい一心で短歌をやっていたら、とても良いことがありました。

 

今月号の未来短歌会の結社誌で、いつもの選歌欄とは別で、もうちょい前の方の選歌欄から一人ずつ並べて載る「みらいプラザ」のページに初めて載せてもらったのです。

 

いつもの夏韻集のページから、一人、ほかの選歌欄の精鋭のみなさんと並んでしまって、ほんとに、こんな奇跡があるなんて。。。

検尿とか、チャーハン上手い俳優とか、そういう歌ばかりで、なんか恐縮ですけど、信頼する師である大辻せんせいがええと思ってそこへ載せてくれたんやなぁ、と思うとじわじわうれしさが来ます。だって、わたしなど、そのような晴れがましいページを飾るタイプの歌詠みではないですもん。

 

選歌後期では、森緑から森田しなのに名前を変えたこともふれてもらってあって、まっすぐな歌いぶりが魅力と言っていただけたので、何かこう、自分のなかでの迷い、ほかの人みたいに素敵な歌、かっこいい歌が詠めないことでの悩みもブレイクスルー!って感じです。

わたしの中身はこうなので、どうしたってこういう歌になるんですなぁ。それも引き受けて自分の歌なのかも。

 

そして、そして、そして。

 

夏韻集で一番近く感じていたひぞのゆうこさんが、12月号から戻ってきてくれることになりました!いぇーーい。

気持ちの距離が近いと思っていたのに、夏韻集を去ってゆく時わたしは何にも知らず何にもできないでいた。

暁美ほむらだったら、何度でも時間遡行してまどかのために何かできることを探しに行ったはずなのに、とずっと気になってた。

 

わたしはほむらちゃんじゃないし、この一年も変わらずのんきに、うわぁ短歌楽しい~!とか言い続けてたわけだけど、つながりを離したくない人には自分からもう一歩近付いていってみよう、と最近のわたしは思うようになりました。少し前にも、たぶんちょいうざがられたかもだけど、つながりを離したくない人に気持ちをぶつけてみたりしました。沈黙のヒキコモリーナから、和をもって仲良く楽しくやりたいヒキコモリーナになります。

 

 

それでは、ほんと気が向いたらでいいので、よかったら読んでください。

未来9月号の歌です。

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人体のふしぎ    森田しなの

 

清潔の尺度が違う母と居て布巾のしみに苛立っている

しがらみのない新しい病院のクチコミと☆をスマホにて見る

問診票に服用薬を書きおればボールペンの黒かすれてしまう

検尿のカップを笑顔で渡されるさわやかに「おしっこ」と言えるひと

検尿を差し出す小窓は引き戸にて軽いちからで横に滑りぬ

院長はチャーハンが上手い俳優に似ている名前は出てこないけど

それはそうと、勝手に石をつくるとはわたしの体のくせに、おまえは

眠る前「チャーハンうまい俳優」とスマホGoogle検索をする

外付けの子宮ドライブ設置して貴様が三人産んでみせろよ

月のない夜に目覚める泣きたくて母の那智黒ひとつ盗んだ

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タイトルを「チャーハン上手い俳優」にしようかと思ったけど、踏み止まって良かった気がするー。