恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2019年12月号「ガルバーニ絶縁」

山の中の我が家(ポツンと一軒家ほどは険しくないです…)にも、今日「未来12月号」が届きました。

今月号には、夏の全国大会のレポートがあるとTwitterで聞いていたので、わくわく待っていました。

実は、来年は初めて参加してみたいな、と思って考えています。

 

この頃は毎日お題を出し合って、毎日題詠あそびをしていて、短歌脳をキープしているつもりでも、未来が届いてずんずん読んでいくと、あああー皆さんの歌は凄いなあ、という気持ちで、深々と読みふけってしまいます。

 

結社誌、存じ上げている方の歌を先に探して読んでいくけれど、存じ上げない方の歌でもじっくり読み込めるようになったの、最近(3年目)のことかも。

 

わたしは届くと一番最初に後半の「歌会だより」のページを確認します。

はい、山羊座は責任感が強いのです、ちゃんと送れていたか送った原稿に間違いなかったかを確認するのです。

 

そのあと、夏韻集(大辻選歌欄)を探します(目次があるのですぐ見つかるのでは、と今気づいたよ…もうすぐ4年目…)。ここでまず、選歌後記を読みます。今月の良かった人の歌や先生の評を読み、連作の中から良かった歌を全員分、名前と番号で示してもらってあるので、その番号を確かめて、それから自分の歌を探しにいくという順序でしょうか。

 

今月号では2番目に載せていただいてました。欄頭5、です。

たのしい!たのしい!って気持ちだけでやっている、まだまだ短歌、知らないことだらけのわたしですが、もっと勉強したいし、とにかくがんばろうって思います。励みになります。もっと精進したいと思います。

(と、言うだけだと口だけ番長なので、ほんとにがんばる)

 

今月号に載っている歌は、エアコンの効かないめちゃ暑い部屋にこもりきって朝から寝る間際までずーーーーーーーっとパソコンに向かって仕事してた頃に作ったので、読んでると夏のあの疲労を思い出します。。。

良かったらお読みください。

 

ーーーーーーーーーーー

未来12月号の歌 ガルバーニ絶縁

 

雷鳴を超す音量で聴くLady Gaga「Born This Way」サビだけ叫ぶ

 

目薬がのどの奥へと滑り込むぼんやりにじむ壁のポスター

 

食べる・寝る・風呂に入るは忘れずにあとの時間はWordに向かう

 

仕事場は32度のままでありモニターの熱は額に迫る

 

ガルバーニ絶縁と打つゆっくりとNキー深く深く沈みて

 

言葉には降り来る旬があるようで今はその時ではないらしい

 

手に入る毒草の名を数えつつ眠りが迎えに来るを待ちたり

 

お茶漬けを四杯食べて寝てやった夜中の俺が勝手にやった

 

心臓のなかの人工妖精がチカッチカッと警告をする

 

夏の死後九月を夏休みと呼べば風鈴の音はかすかに聞こゆ

ーーーーーーーーーーー

 

注目の「みらいプラザ」のコーナーには、夏韻集から掛水ヱイさん!

先頭に載ってます。

 

花火から花火へ火花を渡すとき不可逆的な夏の断面

(未来12月号 46p 「架かる」掛水ヱイ)

 

この歌の上句好きで、何回もくりかえし繰り返し声に出して読んでた。

 

自分の好きな人がほめてもらってるのを読むのが、たぶん凄く好きなんですよ、わたしは。自分がほめられるときは、居たたまれない気持ちになるんですけどね。