恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2020年1月号の歌「キラーホエール」

 2020年最初の1月号の「未来」は、年を越す前に届けてもらえました。

いつも毎月たいへんな作業を担ってくださってる方々に、今年もとてもお世話になりありがとうございました。

 

毎月のことながら、後ろの歌会だよりがちゃんと間違いなく送れていたことを確認し、うむ、という感じに夏韻集のページをみます。

 

今月号は、夏韻集を離れて、「未来広場 みらい・プラザ」という各選歌欄の人がひとりずつ並ぶページに、載せていただいてました。

夏韻集から離れると、なんだか急にひとりぼっち感がすごいけど、、、注目度の高いページだとおもうので、大変畏れ多いことです。

 

今月号の歌は、辻聡之さん(かりん)の歌集「あしたの孵化」の名古屋での批評会に参加した翌日、そういえば辻さん、イルカの歌があったなあ、ということで名古屋港水族館で吟行したときの連作です。

辻さんのおかげで、みらい・プラザだよ~。辻さん、とてもありがとうだよ~。

 

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1月号の歌 キラーホエール

 

夜に爪を切ったらだめと知っていて人差し指から爪を切りおり

 

ブックオフ宮沢りえの『Santa Fe』をみつけた時に漏らす音声

 

#(ハッシュタグ)性愛と記された歌がツイッターのなか走り過ぎたり

 

うつくしい茄子と詠われたるイルカ水族館に見に行かんとす

 

薄暗き水の動かぬ深海に押し寄せるベビーカーの大群

 

われもまたキラーホエールなどと呼ばれたし水底ちかく息をひそめて

 

みずからの吐きたる泡を吸い込んで仰向けのまま過ぎゆくイルカ

 

さみどりのふんを噴き出すところまでエキシビションと思い眺める

 

人間をやめて居残りしたくなるタカアシガニの水槽の前

 

ガチャガチャで出てきたボールに収まったイワトビペンギンお土産にする

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今月号は、あちこち見どころがすごいです。

 

表紙は大々的にチェンジ!!!

 

未来賞は、なんと、名古屋の岩田あをさん(彗星集)が受賞!!!

おめでとうございます!!!

 

他にも小坂井ちゃありぃ大輔さんの「アンソロジー」コーナーには、我らが夏韻集のニューフェイス下谷さんと、いつも長歌が圧巻の弘田ちゑ子さんが入ってるし!

 

「今月の一人」にはニューアトランティス欄の桝屋さんの連作「死なばもろとも」が掲載されてます!!社会詠の切れ味!!

 

そしてわたしの大好きなミニエッセイのコーナー「その日その日」には清水ゆんさんや蒼井杏さんが登場!!

 

身近な人の活躍が特に目立つ号は、やっぱり熱いものを感じる。

 

じっくり読めてないけど、まだまだ魅力たっぷりの1月号です。

 

 

あー。。。

結社の新年会って行ってみたいなあー。