恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2020年9月号の歌「恐怖のパレード」

今月号は、もしかして物流に台風の影響が出る前に、とおもって早めに送っていただいたのでしょうか。山の中の我が家にも、2日に届けてもらいました。

いつも大変ななか編集に携わって未来を毎月つくり続けてくださる皆さまに、本当に感謝しております。

町の本屋に出るにも半時間かかるので、月に一度届く未来は、一か月楽しめるお宝な一冊です。ありがとうございます。

 

今月号は、はじめてチャレンジした歌集の書評も掲載していただきました。

岡井欄所属の小貫慶子さんの春先に出た三冊の歌集を1ページにまとめたのですが、文字数の加減もあり、また、わたしの勉強不足や力不足もあり、うまく紹介できていないのではないか、と気になっています。何回か、わたしの書評のページが黒塗りになってて読めない、という悪夢もみました。でも、今月号にちゃんと載っていて、あらためて挑戦できる機会をくださったこと、とても感謝しています。

 

今月は久しぶりに欄頭5でしたが、それより10首掲載してもらったのはほんとに久しぶりでした。こりゃあダメだな落としてもらうだろうな、と思いながら出した歌を選歌後記で良い歌としてあげてもらっていたので、ますます自分の歌がわからなくなっています。

よかったらお読みください。

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恐怖のパレード   森田しなの

 

働かぬ一日はぬるく過ぎてゆく床に散らばる伸びた黒髪

昼寝する父の寝顔は未知のものデスマスクとはかくなるものか

やらなきゃとやる気がでないの狭間では眠りのほうから寄り添いに来る

どこまでが暗闇だろう始まれば終わりはあるのか恐怖のパレード

涼やかな眼差しから眼をそらせない美しい蛇に魅入られたまま

あじさいに脳の標本を思い出す鮮やかな青い脳が咲いてる

窓ぎわに母の育てる胡蝶蘭小さき人面ふわふわ並ぶ

月一度ジャンクフードを摂取する通院帰りのマクドナルドに

寝室は薔薇のかおりに満ちており「密です」と独りささやいてみる

いつかわたしもら抜き言葉を見過ごせる賢いおとなになれるだろうか

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今月の月詠もまだぜんぜんできてません。

まだ!!ぜんぜん!!!ぴゃあ!

・・・もっともっとがんばらないといけません。