恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2022年4月号のうた「鳥を待つのみ」

かりん4月号が届いて、ほわほわ。。。してたら未来4月号届きました。

いつも、ありがとうございます。

 

内容みっちりの結社誌二冊をがっつり読んで、月詠合計20首出そうとしてるあほの子は、どこのどいつだぁ~い??・・・アタシだよ!!(にしおかすみこだよ!!)って、まあ当然なりますわね。

 

今月号みて、ああああーーー運転中、スズメの大群に体当たりされて何羽か殺しちゃった時の連作ぅ、、、と思い出して気持ち悪くなりました。なんで、月詠に残したんだよぅ。思い出すじゃないか。。。

 

冬はたいがい、仕事ない時は居間のソファで本を読みながら野鳥をみています。

そういえば、わたしの歌はたいてい、現実のわたしとそんなに乖離していない、一皮ぺろんとめくればわたしと地続きなんですよね。ぺろん。

 

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鳥を待つのみ   森田しなの

風のなか裸木を抱くようにして自作のえさ場を枝に結わえる

庭にくる鳥を見たくてつやつやの野いちごを採る手は傷だらけ

南天は鳥のごちそうその葉にはアルカロイドのふくまれるらし

冬の日は鳥を待つのみさみどりの窓辺のソファに仰向けになり

ほんのすこし目を離してるうちにああ、実だけなくなり鳥を見逃す

唐突にフロントガラスに影が差す雀の群れに体当たりされ

ヒッチコック!と咄嗟に叫ぶあの映画のラストシーンが思い出せない

バンパーに一羽の死せる雀あり水かきを開き標本のよう

骸から眼を離せない魂を失くしたきれいなものに惹かれる

はからずも鳥を殺したそののちも南天をあつめ鳥を待ってる

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いつも一首落としてもらってあるのですが、今回は久しぶりに十首掲載でした。

 

そして、今月号から時評のページを山川築さんが担当されるので、自分の歌もそこそこにすぐ読みました。

結社誌を読む楽しみって、顔見知りの人の歌を探して読むことや、大多数の知らない人の歌から推しをみつけることもあるけど、面白い連載が読めることだと思うんですね。

山川さんはわたしと同じ三重県在住で、都会みたいに短歌の本がほいほい手に入る環境でもないし、時評を書くことも大変だと想像するのですが、こころから応援しています。