恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2022年6月号の歌

「未来」6月号が「かりん」6月号の翌日に届きました。

いつも「未来」誌をつくって送っての膨大な作業をおこなってくださっている方々に感謝しております。いつもありがとうございます。

 

さてさて。

掛け持ち入会をしてみて気づいたのですが、未来は三か月後に、かりんは二か月後に掲載されるのですね。

あと、未来もかりんも原稿用紙は同じタイプですが、未来は歌をびっしり書いて10首で2枚を糊で止めるきまりで、かりんは歌との間に行あけをしながら書いていき最後はホチキスでぱちん!だったり細かい違いがあるので、きちんと間違えなく書く清書はどきどきして楽しいです。

 

未来6月号の歌はほんっっとにカラッカラに枯れてて歌ができなくて、朝起きていま見てきた夢からそのまま歌にしました。

 

良い出来ではないと思います。とりあえず欠詠回避したかった。

でも今月、とうとう5年間お世話になった未来で欠詠してしまいました。体調がよくなくて、一日のうち起きて意識がある時間が4、5時間ぐらいだったのが理由ですが、言い訳のようです。

 

やはり、複数の結社を掛け持ちして自分にできる最善の月詠を送り続けるのは、やってみて日が浅いのですが、みずからが課すプレッシャーに押しつぶされそうになるし、歌をたくさん作ることも難しいことだし、わたしは(特にわたしは不器用すぎるから)おすすめできないなぁ、と思っています。

 

未来6月号に掲載された歌、よかったらお読みください。

 

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美しい君  森田しなの

別れより四半世紀を経たのちも夢にあらわる金髪の君

今朝君はやくざの頭(かしら) わたしたち踊り子をかばい死にゆくを見る

ツイートに生きてる君を確かめる夢は凶兆ではないらしい

売れっ子の君に会いには行けなくてスマホで動画をみながら眠る

この君に還暦迫るとおもう時わが審美眼をおおいに誇る

推しという言葉が似合う生涯の神推しとして揺るがないほど

君からのひと月遅れの返信を受け取る今日は大安である

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うーん。

わたしの歌は一読わかりやすいと言われることがよくあるし、わたしも良くも悪くもそう思うんです。深みがないというか。思わせぶりなフレーズとか、詩的飛躍とかしないし。

ほかの人の歌でも、わかりにくくても凄くいい歌もあるし(好き)、さっぱりお手上げでどう取り組んでいいかわからない歌もある(苦手)し、いいの基準がわからなくてぐるぐるしてしまう。

周りの人が「あの歌集いいよねー」と言ってても、歌壇?で評価されてたりしても、わたしにはバラバラな言葉を定型にぶちこんでインパクトつけて読者に投げ出してるようにしか思えなくて読みながらイラッとして一気に読めなかったり。・・・わたしの読み方が下手なのかも知れません。歌の好き嫌いがきっぱりし過ぎているのも問題かも。

 

昔、タモリさんが司会してたTV番組で「ボキャブラ天国」だったと思うんですけど、ギャグやダジャレを「インパクト」「馬鹿」「知的」(だったと思う)を評価基準に「馬鹿パク(馬鹿っぽいけどインパクトあり)」とか「インパク知(インパクトあって知的)」とかタモリさんが判定してたのを最近、ふいに思い出して、これ、「馬鹿」はさすがにあかん気がするけどいくつかの基準の組み合わせで歌も「インパク詩」とか「共パク(共感あってインパクトもある)」とか表わせそうじゃないかな、自分のなかでだけこっそり(こっそり??)使ってみようかなとか思っています。