恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

かりん2022年8月号のうた

先日は、かりん全国大会がZOOM開催され、東京だったら行けないわたしも急遽参加できることになり、集うことができなかった方はきっととても残念だと思うのですが、わたしとしてはありがたかったです。

 

かりんって凄いなーーー!!と思ったのは、全国大会(東京で開催予定)を2日前に中止の連絡がネットで流れてきて、即ZOOMで開催の準備をしてくださって、かりん会員は申込みをしなくても時刻がきたらそのままZOOMに入っていい、というのもとてもスムーズで、資料もササッとネットに上げてもらっていたので事前にダウンロード、印刷して読み込むことができて、とにかく、こ、これがかりん……!!とスピード感と安定感に感激しました。

特別な準備をしなくても気軽に参加させてもらえるのは、いろいろと難しいところを担ってくださってる選者の方々、先輩方のおかげだと思うと本当にありがたいことです。

 

全国大会、ありがとうございました!

 

そして、日めくりをめくりそこねて日にちも曜日も忘れがちになって8月になったこともぼんやりとしか受け止められなくなってた頃に、かりん8月号が届きました。

毎月読み応えたっぷりなかりんを作って届けてくださって、ありがとうございます。

 

どちらが良い悪いではなく、未来とかりんが同じ机にあるとついかりんを手にとって涼しい部屋に移動します。かりんにひかれてしまうのは、もう隠しておけないわたしの恋なのです。

 

先日のことですが、7月号からかりんサイトの最新号のかりん作品抄にわたしの歌が載ってるよ、と未来の先輩方からおしえてもらってびっくりしました。川島結佳子さん、ありがとうございました!

歌林の会 | かりん作品抄

「出家する方法 尼」と検索す眠りに呼ばれるまでのスマホに/森田しなの

(かりん7月号より)

 

わたしは短歌や歌集や詩が好きとかいう素地があって短歌をはじめたわけではないのでまだまだこれでいいのか確かめ確かめすすんでいて、自信がなく、こうして読んで取り上げてくださると、まだ短歌という沼にいてもいいのかな、って思えます。

本当は自分の表現に自信をもてるといいのですけど、わたしは物・言葉を知らな過ぎるし歌集もたくさんは読んでいないし、まだまだできることがあると思って精進します。

 

今月号はⅢ欄で6首掲載でした。

7首掲載の壁ははるか先のように思います。

(掲載される歌数のきまりとか、ぜんぜん知らないんですけどなんとなく)

 

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かりん8月号のうた 森田しなの

窓際にはらりと降りたその白はすうと昇りて紋白蝶に

戯れに埋めてみた種が発芽する唐揚げに添えられていたレモン

植物が擬人化されて愛し合う世界にならばファビュラスならん

綴りたい言葉がつるんと出てこないマツケンサンバはすぐわかるのに

こころ、ゆめ、ことばとねがいとエトセトラ断絶のなか口数は減る

忘れたくないものなんて。背泳ぎで見ていたプールの高い天井

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実は、結社の掛け持ちは実質むりだと気付いて、それが心の負担に感じるようになってきたことと、かりんでがんばってみたい気持ちが強くなってきたので、かりんの子になることを決めました。

 

未来の5年間を経て手放したくないものが大きすぎて、結社のかけもちなどという無茶をはじめたものの、どっちつかずになるのは絶対に嫌だったので、決心しました。

決めたのは、未来大辻欄の仲間が「短歌をやっている限り、未来を去ったっていつかどこかで行き会うことはある」と言ってくれたから。

わたしは何の才能もないけど、周りの人に恵まれる才能だけはあるのです、ありがたいよね。

 

どこの結社のみなさまも、もちろん無所属の方々も、これからもどこか遠く近くでちらちらと見守ってくださるとうれしいです。