恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未來6月号

『未來』が届くと気分がアガる~~~。

先月号から、短歌結社『未來』にデビューした新弟子なので、今月は2度目。10首送った中からぜんぜん載ってなかったらどうしよう、、、とビクビクしながら開封。どうにかこうにか10首載せていただいてました。ありがとうございます。もっともっと精進します。

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『未來6月号』夏韻集(大辻隆弘選歌欄) 森緑

地下鉄にあまたの人が乗っていて誰もわたしを愛していない

この好きとあなたの嫌いをこね回しフォンダンショコラを焼き上げており

春香る緑茶のペットボトルには「国産桜エキスを使用」

BSが映る日が来た父母と中村主水が若いとはしゃぐ

古稀になる母が猛然と食べ進むバースデーケーキ四分のいち

春が来て落葉できない盆栽の渇いた楓もよく水を吸う

オペ室に呼ばれた時に読んでいた文語文法打ち消しの「ず」

帰りたい誰もが優しくしてくれた手すりの冷たい東病棟

にせものの森の香りと知っている緑の湯船で深呼吸する

いちにちのおしまいぐらい正直にヘレン・メリルを聴きながら寝る

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9番目の歌は、自分の名前を詠み込んでみたのですが、ひらがなに開いたほうが露骨じゃなくてよかったかな、と活字になってから思いました。
またいつか挑戦します。