たのしみにしていた全国大会が終わって、素敵なおもいでに浸っていたらもう半月経ってた。
全国大会、貴重なお話が聴けたり、普段ゆっくり話せない人と話せたり、楽しかったですね。今の現実がどんよりなだけに、全国大会がきらめいて思い出されます。
馬場あき子先生にご挨拶させてもらえたとき、「しなのちゃんね、読んでますよ。しなのちゃん、いい名前だよねえ、しなのちゃん、しなのちゃん」と、今年も名前を凄くほめていただけたので、ああー、うたの方でももっとがんばらねば!と奮起しました。
実は、認知症でまだまだ体力もある父を母だけにあずけて二泊三日すると、徘徊したり、転んで起こせなくなるんじゃないかと思ったり、とにかくおもらしで洗濯物をじゃんじゃん出してくるからそれだけでも疲れちゃうだろうな、と思い、東京に行く間だけでもせめてショートステイに行ってもらおうとドタバタと新しい施設をみつけ準備をすべて整えたのだけれど、当日になったら行かない、とごねて動かなくなっちゃった。説得に説得を重ねてるうち、結局、施設の人が「お母さんも一緒にどうですかねえ?」の一言で、ケロッとショートステイ行く方向へ進んだ。母は急なことで簡単な荷物だけで送って行ったけど、まあ、結果的にはショートステイに行ったから安心、なの、か、な、、、??母は異常な偏食なので食事で困るだろうなあ、、、と気になりつつ、でも、父を施設へ、という目標は達したと思ってた。どっと疲れた。
でも。
明日からトーキョーだわと思って荷造りしてたところへ兄からLINEと電話がかかってきて、「母親分の施設利用料もかかるんだぞ、いくらになるか計算してから頼んだのか!」「自分が東京行きたいのが先にきてお金の計算してなかったんだろう」とぎゃんぎゃん責められて、茫然と電話を切ったあと、眠れず、東京に向かう早朝まで座って泣いてた。いつも修羅場やすぐ決めなきゃいけないその場その場には長男がいないし母は決めたり進めたりができない人だから、無理矢理わたしが決めなくちゃ誰も決められない、相談はいつも事後報告になるから仕方ないこともあるのに。もうわたし、何にも決めたくないよ。。。
かりん8月号は東京から帰ってすぐ届けてもらってました。全国大会で知ることができた方々の作品を真っ先に探しながら読んでいます。
今月号は、若月集に掲載されていたので、Ⅲ欄を最後まで探して「ないっ!ないよぅ!うぇっ!」と焦るいつもの儀式をやってしまいました。若月集に掲載されるとうれしいのですけれど、自分の作品が見劣りする気がして気恥ずかしくなります。作中主体もなにも、私生活まるだしのもろだし作品ばっかりですから、独自の世界をもっている若月集のみなさんの中ではニッチモサッチモまるはだかの気分です。今月は、はじめての7首掲載で、わあーーー(声:ちいかわ)とひとりで盛り上がりました。この先またあるんだろうか、七首掲載??
今月号、よかったらお読みください。認知症の父をやっと施設にブチ込んで落ち着いた頃のうたです。まさかこんなに早く追い出されてくるとは思いもしなかったんだよ、、、
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8月号 若月集 森田しなの
開けにくい蓋を開けるにはこつがあり「絶対殺す」と決めてねじ切る
気まぐれに父が入所に傾いた隙を逃さず手続きを踏む
あの朝の報われたる心地は確か 父の入所日を知らせる電話
パジャマなど着る物すべてに父の名をマジックで書く 呪詛としてなぞる
父の名を書いてやるのは気持ち悪い 幼い父の母になるようで
入所する朝までごねていた父を施設に置き去りにして逃げる
帰りみち母と大きなピザを買う 父が嫌うから食べられぬピザ
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うれしいことはつづいて、前月号の十首(Ⅲ欄)で鹿取未放さんに選んでもらっていました。読んでくださってる方がいてくださる、、、と思うと本当にうれしくて、下手で勉強不足のわたしも短歌をしていていいんだよ、って言ってもらってる気持ちがします。ありがとうございます。
父はもう自分のことを言われても亀みたいな顔で窓をみている/森田しなの(7月号)
そして、前月号作品鑑賞(Ⅲ欄)では、谷川保子さんに一首とりあげてもらっていました。桜を詠んだのだけど、そもそも桜を鑑賞できるような心ではなかったのだろう、と丁寧に読みほどいていただいていて、「気持ちは短歌で伝えられる」ということを改めて実感しました。ありがとうございます。
駆け回る日々の隙間にみる桜 車道を滑るように流れる/森田しなの(7月号)
現状は、父がショートステイから帰って認知症がますますひどく、おもらしも健在で、おまけにわたしと母が留守の間に鍵をあけたまま徘徊したり、もーれつなストレスになってます。わたしが介護で困ってると知った方は、必ず「公的支援を頼って」とおっしゃってくださるのですが、うちのような小さな小さな町の福祉サービスは乏しく、入れる施設もわずかです。父が早く死んでくれるのを毎日願っていますが、耐えられずにわたしが手を下しちゃう日の方が早いかも知れません。介護を苦にして親殺し。すごく理解、共感できるし、自分がいつそうなるかわからない。
いつか刑務所に逆戻り?(昔、刑務官ではないけど派遣されて刑務所で事務の仕事をしていました)したら、ムショから短歌を詠みましょうかね。