恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

自分さえ救えやしない俺のさ歌だよ

今日もいちにち地獄にあるミセで働いて、険しい顔で奥歯を食い縛り過ぎて歯痛に泣きそうになりながら、疲れ果てて、帰宅し、毎週たのしみにしてる朝刊の中日歌壇をひらいたら、、、

作者がなんとロダンだと知りご近所のただの全裸がかがやく日暮れ (小坂井大輔)

なんという。あーなんというか。もーなんか...。
地獄帰りの身には甘露でありまする。何度も客にブチ切れたり今日は地獄みがハードだったので、より一層しみた。凄い癒し効果。ヒーリング短歌だ。


わたしでもいつか、誰かの胸をうつ短歌ができるのかな?いやいやいや...それは理想的結果かも知れないけど目標じゃないなあ。

筋肉少女帯「俺の歌を総て君にやる」の歌詞「人を救うはずなのに 自分さえ 救えやしない 俺のさ 歌だよ」を思うと、自分は誰を救いもしないけど、楽しく短歌しつづけたいな。はは。


【今日のうた】

恋なくて幾日すぎけむ献立に茄子の忘れ煮ひとつ加へむ

 山中智恵子『夢之記』