恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

三月は去る。「かりん」2024年3月号のうた

かりんの更新月だったので、ハラハラ待ってましたところ、ちゃあんと届けていただきました。いつも本を作って一冊ずつ送ってくださって、ありがとうございます!

 

街まで出ないと本屋さんもない田舎なので、かりんは読んでて楽しかったり勉強になったりすることがぎゅっと詰まってて、一カ月かけて読むのがほんとうに楽しみなんです。会員全員の歌を覚えられないですけど、気になる人の歌から探して先にわくわくしながら読み、つづけて未読のページの歌をじわじわ詠み進めます。

 

なんとなく、短歌の方からカモーンという感じで呼ばれた気がして、好きな歌人もいなかったし歌集を読んだこともなかったのに、何故か歌を作ると鬱屈した心中のヨドミみたいなものが晴れる気がして始めたのが2016年の春。それから、けっこうな時間が経っているけどまだまだ人見知りもひどいし、歌会でもナイスな評も言えないでしどろもどろだし、優秀なできる人を見ていると、はぁ、わたしったら何年も何をやってきたんジャロ、勉強することいっぱいいっぱいあるのに本読んでると寝ちゃうし、ただただ歌を作る面白さに没頭してただけじゃないかー、あーんあーん、、、と駄々っ子風に道に寝ころんで大声で泣いてみたくなりますが、それじゃあダメなのです。

 

さて。毎月のブログを病状報告にあてているようですが、最近は全身が痛くて、横になっているばかりです。だんだん実家のごはんの時間もいい加減になってきて、午後3時頃パジャマで降りていくと朝ごはんとお昼ごはんの合体なのか、早い夕食なのかよくわからないものが出てきます。もう恥も外聞もなくなり、親戚筋のわりと好印象な近所のオバサンがいきなりやって来て父母と世間話をしている間も、同じ部屋でパジャマのまま存在感を消してPCの操作をあれこれしていたりします。

 

秋になったあたりから、へんに咳き込むようになって、気になったので胸部レントゲンを撮ったら、言われるより先に、ああぁ・・・って素人でもわかるぐらい肺に白いもやもやがモヤッてた。気管支炎らしいけど、こういう見たらわかりやすいのが欲しいのよ、と妙に納得してしまいました。前からちょっと階段をのぼると息苦しいのはデブってるからだろうと思って気にしてなかったけど、これじゃあ息も苦しいはずです。「ヨシ!わかった!」と金田一シリーズの等々力警部のような気持ちです。

 

今月号の「かりん」はⅢ欄見開き左上にいます。

いい歌もできないし、体調不良のなか、税務署で廃業と青色申告取りやめの手続きを12/31の年末までにぎりぎり間に合わせるためにふぅふぅ言いながら松阪税ムショに行かなきゃいけないし、大変だったころの歌です。よかったら読んでみてください。

 

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今月でとうとう廃業いたします フリーターという薄き羽根はえ

税務署はハローワークの二階なりハローワークを素通りできず

ハローワークの自販機に売っているものは何でも百円 並んで買った

廃業を決めた途端にパソコンが二台とも変な動きする 拗ねた?

マスクして顔も見られず七分で終わる面接は履歴書不要

冬晴れにいちごのハウスはあかるくてわたしは排除される側のもの

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この連作の時は、いちご農園の面接に行きましたが、ほとんど仕事の説明もされずに不採用でした。名前と生年月日しか知らせてないのに。ババアだからでしょうか。

 

まあ、体調がいま良くないので、働きに出るのはもう少し先になりそうです。

もうこのまま、節約しながら早期退職でもいいかな、とも思って最近は家事スキルを上げようと簡単レシピ動画とかいっぱい見てます。

でも、おかねはほしいから、働けたらいいんだけどなあ。かりん全国大会にも行きたいしなあ。

 

今月は、「前月号の十首(Ⅲ欄)」のページにも載せていただいていました。ありがとうございます!

はじめての探鳥会は池と沼ばかり見ていて波紋がきれい/森田しなの(かりん2月号)

この歌、わたしはあったことをそのまま歌にしただけなんだけど(鳥がいないから波紋でも見るか、、、って)、地元の超結社でやってる歌会のお仲間にも「これ、好きやわあ」って言ってもらえて、作ったわたしにはその良さとか好きがわからなくて、でも、どこが良いですか?って上手に聞けなくて、謎になりかけてる歌です。

 

「前月号 作品鑑賞 Ⅲ欄」のページではまさかのカメムシの歌を取り上げていただいていました。ありがとうございます!

目が覚めて窓を開けるとカメムシが家族みたいにもうそこにいる/森田しなの

あー。これも実際にあったことそのまんま歌にしてるだけではずかしいな。もう一歩進化したいです。

 

前月号の十首に選んでもらったり、前月号作品鑑賞で詳しくコメントをしてもらえたりすると、ほぼ「かりん」にしか歌を発表していないわたしには、選者の方や先輩方が「わたしなんかの歌でもちゃんと見てくださってるんだ!」と思って、じんわ~~と胸が熱くなります。すごく励みになるのです。

 

これは、少しずれるかも知れないけれど、先月の「かりん」2月号、川島結佳子さんの結社の存在についての時評を読んで、すごくおーーおきくうなずいた点でもあります。結社に入れば選者がいて、知り合いであろうがなかろうが、歌が面白かろうがつまらなかろうが必ず選者が読んでくれる、作った歌が読まれていないかもと思ったときにたった一人でも読んでくれる人がいる、というのはほんとに大切な支えです。さらに次号でまた引用してもらえると、え・・・読んでもらえてるんだ・・・!の思いが強くなります。

 

いま、大相撲春場所ですね!(とうとつ!)

暖房費削減のためとかで、両親と一緒にテレビ中継をみていて、わたしの最推しは豊昇龍なんですけど、両親がなぜか全力でアンチのヤジとばしてくるのを一身に耐えながらみています。あんまり体がしんどい日は寒いけどベッドで横になってみます。アンチがわくのは強いからやしな!!とか、己を鼓舞しながらみています。良かったら、豊昇龍の応援もしてほしいです。。。してくださいぃ。。。