恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

名古屋の夜は一時

明日から短歌の講座に通うのですが、月イチの毒抜きも兼ねて泊まりで来ています。Yeah!!!

前からヒヨコも聞き及んでいた平和園をスマホの地図でしらべながら、ひとりで行きました、聖地巡礼!!

お店も忙しそうだし、短歌のノートは気になりつつもだまって帰ろうとしたところ、会ったことないのに短歌のお兄さんが気づいて「緑さん?」って声かけてくれて、短歌のノートを出してくれたの、感、激!!!
(≧∇≦)

一頁ずつありがたや、ありがたや、とめくりながらたぶんにやにやしてたと思う。でも人見知り過ぎて何にも話せなかった。

その後はいつものように、覚王山の古本バーcesta さんでありとあらゆるおしゃべりをしまくって、毒抜きして、宿に帰ったら泥のように眠りました。

f:id:mxmidori:20160806011121j:plain

【今日のうた】

飛び上がり自殺をきっとするだろう人に翼を与えたならば

 木下龍也『つむじ風、ここにあります』

うたの日で薔薇!?

昨日、なななんと!うたの日で薔薇をいただきました。ひーえーー。。。

靴下を左右そろえて捨てるとき 添い遂げるとはと考えており/うたの日『靴下』森×緑 http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=855b&id=20

いつもだいたい真ん中らへんに表示されるから、一番上に自分の短歌があって、いっぱい評してもらってて、びっくりしてしまい、ほんと気絶するように眠りにおちました。気が動転してクスリの数まちがえたのかなあー。はは。

三日坊主でやめなくて、よかったねえ。四日目でこんないいことあるなんて。薔薇なんて、とおーい雲の上の世界の人しかもらえないものだと思ってた。つづけていたら、がんばっていたら、いいことあるんだねえ。


【今日のうた】

坂本龍馬中岡慎太郎の二つ墓情死のごとく寄り添いて立つ

 吉川宏志『青蝉』

三日坊主なるか!?

うたの日 (http://utanohi.everyday.jp) の題詠にこの3日!連続!して!挑戦してみました。
つづけることは短歌脳と体にいいかしらと思って。明日も出せたら、三日坊主じゃないぞ。はは。

山合にぽつりぽつりと水色の小旗はためく プール解放日/「プール」森×緑

空っぽの曇りガラスのビンでしかないわたしなどすぐに忘れて/「忘」森×緑

読みたいと思うときには見つからず『砂の女』を買うの三度目/「あるある」森×緑


一方で、今週末から通う短歌講座の宿題「海」もいくつか詠んで、煮詰めています。でも海に行ったことほとんど無いから、行けなかった海のうたばかりになってます。つくづく自然詠がうまくいかないようです。初心者ヒヨコ、まだまだ伸びシロあるってことですよね??


【今日のうた】

ヘイ 龍(ドラゴン) カム・ヒアといふ声がするまつ暗だぜつていふ声が添ふ

 岡井隆『宮殿』

プチ吟行

f:id:mxmidori:20160729173103j:plain

うちとミセの往復、通勤の道しか走ったことないけどふと思い付いてうちよりさらに山奥の町へ。

道の駅で展望台にのぼってみたり、俺ぁ甘いものは興味ねえんだが...と言いながらも無駄にソフトクリーム食べてみたり、そんな中でいくつか短歌しました。でも詠んだうたは、県道で轢いた蛇のことやら、そんなんばっかり。自然を前にしても美しさやおおらかさなんて詠むの、わたしにはむつかしーい。

あと、涼しい木陰で『短歌8月号』読んで小島ゆかりさんのうたがいいなぁ...とか独りでじわじわ楽しんでました。


【今日のうた】

あぢさゐはぎつしりみつしり咲(ひら)くゆゑ母たちの愛のやうで怖ろし

 小島ゆかり「あぢさゐいろの妊婦」 (『短歌8月号』)

葉書をポストにしれっと滑り込ませるの術

初心者ヒヨコ、怖いもの知らずです。
とうとう葉書職人への道をあゆみ始めました(違)。

ネットから投稿することもできるけど、意を決して出かけ、葉書をポストにばしっと投げ込む、、、いや、周囲を見渡し誰もいないすきにしゅっとポストに滑り込ませるのは、「うぉう、出した!」感があってどきどきします。それもまた楽し。

あと、うちみたいな田舎の錆び錆びポストは、ほんとに回収されるのか?と不安になってどこのポストから出すか検討したり、街中の人にはわからないドキドキもありますよ。はは。

【今日のうた】

ゆるしたまへ二人を恋ふと君泣くや聖母にあらぬおのれの前に

 与謝野晶子舞姫

おとの日???

最近、うたの日サイトを自主練のために使わせてもらってる。

自分では詠まないようなお題を毎日もらっては、宿題みたいに短歌つくってる。時間に間に合わないことや、ひとつもつくれないこともあるけど。好きなうたも気に入らないうたもあっていい、って知ってからは、うたの日の他の人のうたを読むのも重苦しくなくなったし。もっと「真剣勝負」みたいにつくってる人からみたら、ふざけんな!かも知れないけどね。はは。

この前、自分の投稿データというのをはじめて見たら、もう6首投稿してたみたいで驚きました。あと、「おとの日」というのも1回しでかしてた?みたいです。よくわからないけど、もっとがんばって短歌したいです!!


【今日のうた】

疲れゐる君と知るゆゑひたすらに笑みをり君よもつと輝け

 小島ゆかり『水陽炎』

きちんと見ること

初心者ヒヨコ、『NHK 短歌 8月号』を読んでああーっ(ピョコピョコ!)となってます。

今よんでたのは、60ページ「なおさん教えて!今さら聞けない短歌の基本」のコーナーの「いい歌を作ろうと考えるよりも、まずは頭をからっぽにしてきちんと見ること。それが大切です」のところ!

短歌するようになって、言葉の選び方や定型にばかりに気をとられていたけど(いや、それも大事だが)、ささやかな出来事や変化、当たり前に見過ごしちゃうようなことも、きちんと見るようにしようー。
 →ねこ脳、ひとつかしこくなったよ!!


【今日のうた】

米櫃に指をひんやりさし入れてサヨナラ清い川にながれる

 東直子『今日のビタミン』

名古屋の短歌の講座に通います。

わたしの短歌をはじめてほめてくれた短歌のお兄さん的先輩が教えてくれた、短歌の講座に通います。

申し込ーみ、しましーた。わーい。

わたしみたいな何もわからんヒヨコがピョコピョコ出かけて行ってもいいのかと、迷いに迷ったし、月イチ土曜にミセの仕事の休みがもらえるのかわからなかったり、体調に不安があったりするけど、まだ何にも染まっていない(はずの)ヒヨコの今だからこそ、短歌講座に通う意味もあるように思います。

もっと、短歌、きもちよく詠めるようになりたいから。うふふー、ちよう楽しみ、がんばるるー。


【今日のうた】

辛い顔すっぱい顔が見たかったトム・ヤム・クンのクンはエビだよ

 俵万智『プーさんの鼻』

辞典はどれがいいのかな。

ヒヨコは短歌に適したような言葉もあまり知らなくて、辞典を買おうとかんがえています。

なにがいいかわからなくて、Amazonさんで「短歌」「辞典」で検索してみたら、季節に関する短歌辞典からてにをはについての辞典、動詞の短歌辞典までいっろいろあって、何をえらべばいいか、自分に足りない必要なものは何か悩んでしまいました。

うむ、まず何か手に入れて試してみるとしようか。


【今日のうた】

花褪せて白木香薔薇の静かなる幹をこそ下れ可憐のカナヘビ

 島田修三「神々の日々」 『短歌2016年7月号』

ねちねちしてみた。

昨日はクスリが合わないのか一睡もできず、今日はいちにち体調わるくうがうがしていた。

困った時に助けてくれるやさしい短歌の先輩から、うたの好き嫌いがあってもイーンダヨ、グリーンダヨ、って教えてもらったので、最近は肩のちからを抜いて「うたの日」サイトに投稿している。
生後二ヶ月の短歌ヒヨコだもの、誰からも選ばれなくても気にしない気にしない、気に、しない。

今日は朝思い付いたうたをねちねちじわじわいじくりまわしていた。
同じ種から、違う花が咲いて、花の色が移ろっていくのは見ていてたのしい。ほんとうに、短歌たのしい。


【今日のうた】

天国の射撃訓練施設長ヘレン・ケラーに鼻を蹴られる

 木下龍也 「桃カルピスと砂肝」 『たべるのがおそいVol 1』

新しい一歩踏み出す夏の朝

このところ体調が悪くて、読書もブログもしたいことができなくて、もどかしい日々です。短歌は隙をみて作りかけの言葉をかきとめたりしてます。

ずっと経過観察で来たけど、もしかしたらそろそろ全摘出手術かも知れない。

と、思ったら。
初心者ヒヨコがピョコピョコ参加して良いのかと、ずいぶん迷ってた短歌講座に申し込もうと決心つきました。Yeah!!!

病に感謝ですな。

来週にでも病院で検査してもらって、すぐ手術しなくて良さそうだったら即申し込み、八月からでも通いたいと思います。

そういえば、大好きだったヴァイオリンも夏に第一歩を踏み出したのだったなあ。

楽しみな夏がくる。


【今日のうた】

カップ麺禁止の寮に子どもらは「スープはるさめ」の是非を問うなり

 俵万智 新作50首「未来のサイズ」『短歌7月号』より

噛み締めてる本

まだ(!!!)、岡井隆『今はじめる人のための短歌入門』を読み続けています。読むのおそいよねえー。

古典の和歌を学んだ方が良い、破調というのもあるけど初心者は五、七、五、七、七に忠実であること、人事より自然を詠むことが上達をもたらす、など、など、など、、、初心者にはなかなかにハードル高い入門書だとおもう。

初心者に指導してもうまくならないのは、うまくならない人たちが、岡井隆氏がおもうほどには短歌を大好きでないから、好きなうたをそらで暗誦でき短歌のかたちを血肉としていないからだ、というのは、初めたてのほかほかのヒヨコには「うぐぐぐ...」としか言えません。

こういうの読むと身が引き締まりますな。


【今日のうた】

ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ

 大野大嗣『サイレンと犀』