恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

読み応えたっぷりな「かりん」2024年5月号のうた

放置していたら、もうちょっとで髷が結えるぐらいに髪が伸びていたので、びっくりして切りに行ってきました。病気の症状が顔に出るので、鏡は前より見るようになったのに髪は見てなかったんですね。うっかり、うっかり。

 

かりん、五月号は一日にビシッと届いて「遅くなるって聞いていたけど凄い速い!つくってくださる方々の強い心がこもってて、熱い!!」と感激です。

いつも、ほんとうにありがとうございます。

 

そして、わたしが一月、二月に初めての原稿依頼(オンライン歌会記は一回ありますが)をいただいて書き上げた「現代の顔」特集のなかのエッセイが、とうとう今月号に掲載されています。「印象に残る顔の歌」ということで、「かりん」22年11月号から小田切拓さんのこちらのお歌について書かせていただきました。

短歌の賞?正直興味はないけれど拓が笑っているなら良かった/小田切

すてきなお歌です。初読時から、心をつかまれました。

最初かなり自由に2パターン書いてみたのですが、心配なので早々に仕上げて担当の方に見ていただき、「現代の顔」というテーマ性や、エッセイに必要なこと、不要なことなどについて丁寧にご指摘をいただき、その後3パターン書き直して見ていただき、本当に手のかかる新人なのでさらに嚙み砕いて、助言をいただき、たしか三回か四回見ていただいてまとめることができました。前職が超絶締め切りに追われる仕事で、納期よりむちゃ前倒ししてしまう体質なので、できるだけ早く仕上げて、より良く修正できる点を教えてくださいとお願いしたのですが、わたしのような新人にこんなに根気よく時間を割いて付き合ってくださって、感謝の気持ちがあふれています。ああ、かりんというところは、前もって実績もない新人を育てようとしてくれる前向きな結社なのだなあーと、つよく実感しました。

 

...よかったらっ、特集全体が興味深いものなのでっ、全部お読みくださいっ!

 

五月号は、八月のかりん全国大会の申し込みのことなど盛りだくさんに含まれていて、あーーーッ、参加したい!歌つくらなくては!昨年のような大失態は避けなければ!!!とかアワアワしながら読んでいるところです。

 

今月号は久しぶりに若月集に入ってました。ほんとにうれしい。若月集のメンバーはほとんど固定の精鋭のみなさんなので、なかなかわたしなどが入り込めなくて、だから素直にうれしいです。まだわたしの歌がどういうものなのか、自分が一番わかっちゃあいないのですけれど。そして、入会してすぐネットで話しかけてくださった、魅力あふれる同人誌「いであむ」でおなじみの憧れの霧島茉莉さんといっしょだから、ますますうれしいなー。えへへ。

 

そういうことで、今月は若月集にいます。

わたしは自分の歌のもつ特色が、「まあ、一読わかりやすいよな」以外にみつからなくて、どう磨いていったらいいのかもまだわかってないのですけど、よかったら読んでみてください。

 

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5月号 若月集 森田しなの

寝台ゆ降りるまで絡みつく眠気 たぶん大男のかたち、蹴散らす

納豆にりんご酢をかけて混ぜる朝エルガーの「愛の挨拶」聴こゆ

こっそりと糖尿の兄に手渡した恥ずかしいほど小箱のゴディバ

レーズンはカップの底に、ゆっくりと紅茶をそそぐ ねじをゆるめる

葛根湯、葛根湯と飲み続けカッコントウと鳴く鳥になる

なれるもの、なりたいものもありもせず息を吸うだけの二月が逃げる

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......一首目は、好きな助詞「ゆ」を使いたくて挑戦しました。

今までたぶん、二回ぐらいしか使えてないけど成功しなかったので、採っていただけてうれしくなりました。あと、「にき」もラブなんですけど、過去二回作って二回とも歌会でイマイチな感じだったので、いつかは、にき を自在に詠み込みたい!とも思っています。言葉を使いこなせたら、たのしいですもんね。

 

もう暑い季節になってしまいましたが、四首目、寒い時期は、紅茶のカップの底にレーズンをひとつまみばかり沈めておいて紅茶をいれると(お砂糖もミルクもなし)レーズンからほどよい甘味が紅茶ににじみでて、レーズンもふやふやになって食べると美味しいし、おすすめなんです。

 

いよいよ、かりん全国大会の申し込みなんですねえ~!!

昨年は全国大会の数日前まで、眼がかぱかぱに乾燥して開かないし痛い、熱がぜんぜん下がらなくて寝てるしかない、謎のアザが浮いてくる、ってふうふうしながら、関東はじめてで土地勘ないし、新幹線の予約のしかたも調べないとわからないし、とかやってて、でも当日には「バババ、バン!!!」と外出できる体調まで回復してて、強行参加しちゃえば楽しい楽しい二日間でした。今年は体調の心配しなくてよいように、今から用心してばんばんの万全で参加したいです!!