未来七月号、こんな大変な時期でも月初に届けていただきました。
未来の編集にたずさわってくださってる方々に、いつも以上に感謝を超えたきもちを抱いています。
本当に、有難うございます。
6月号については、全員の歌を一首一首読んで、いいな、好きだな、と思う歌を勝手にTwitterでツイートして未来会員以外にも広げたい祭りを勝手に開催していたのですが(前の記事をごらんください)、それは数か月さかのぼり、三月号アンソロジーを編む時にも全員分の歌を何周も読み返し、好きな歌なんだけどアンソロジーに入れるとちょっと合わない、などの理由で紹介できなかった歌がたくさんあり過ぎてオヨ…となったから、というのもありました。
結社誌を読めるのは未来会員だけのメリットかも知れないけど、他結社の方、それに短歌をまだ始めてはいない方にも、素敵な歌をたくさん紹介したいと思うのでした。
話が前後しましたが、今月号では「三月号アンソロジー」のページを担当させていただきました。これは本当に、凄く凄くいい勉強になりました。好きな歌人、気になる歌人もあらたにたくさん見つけられました。
テーマはコロナとはまったく全然関係なく、個人的に落ち込むことがあり、どん底だったのですが、どんなことがあっても受けて立つ強い気持ちを自分の中で確認できたので、「顔を上げる」としました。
三月号アンソロジーのページは公式サイトの最新号からリンクで読めるので、ぜひ、会員でない方にもお読みいただきたいと思います。
7月号の歌、タイトルは「春寂寥」です。これは出身校の寮歌で、わたしは寮生ではなかったけど学生時代の思い出といつもつながっています。
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春寂寥 森田しなの
それはそれは美しい姫がおりましたそこまで聴いて飲み干す紅茶
でたらめに生きてることは解ってるもしもの時のクスリは増えて
朝なさな丸みを増してゆくつぼみフリージア、急がなくていいから
春の夜はなくした指輪を思い出す小指に片羽のありし日のこと
挿す花のないまま飾るからっぽのガラスの花瓶の意外な厚み
前髪を花切り鋏で切り揃えこれでええわとつぶやいてみる
巨大なる手が降りてきて捥いでゆく二〇二〇春を根こそぎ
本を読む気力もなくて立ったまま大下容子アナを見ている
ひと月を家に籠りて過ごしたりふんわりとした脛毛にふれる
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二月の歌会以降、短歌の話ができる人と会っていません。
短歌を始めて以来、最も長く独りぼっちです。
オンライン歌会も盛んだと聴きますが、わたしのような人見知りは顔を合わせての歌会の方が安心できるので、オンライン歌会には二の足を踏んでいます。
早く、短歌のことを話せる人に会いたい!!!