かりん全国大会から帰ってほげほげしていたら、「かりん」8月号が届きました。
いつもありがとうございます。
かりん全国大会で遠出をしたあと、疲れがどどっときてしまい、一週間ほどは寝たり起きたりしながら「かりん」を読んだりしていました。
今月号のうたは、栗の花のにおいで吐き気や頭痛に悩まされてるころに出したうたですね。ほんとに、栗の花のあのむああ~としたにおい、ダメなんですけど、田舎なので大きな栗の木があっちにもこっちにも、、、毎年悩ましい季節です。
あと、わたしが短歌で出かけると事前に知っていると、高齢の父がよれよれ運転で遠出するのでとても困っています。走り出す前にシートベルトをしない、赤信号を見ていない、青信号でも反応が遅い、かぎをしょっちゅう失くす、Pに入れずRに入れたままピーピー言ってるのにドアあけて車外へ出ようとする、などもう絶対運転やめさせたいんだけど、あっちこっちの病院や買い物に行くので、運転免許を返納させるとわたしはほぼ完全にこの家に張り付いて、森田家の専属運転手としてずっと運転していないといけなくなるんです。でも、誰かにぶつけたりする前に、一刻も早く運転をあきらめてもらいたい、まあさっさと早く死んでくれたらそれで解決なのですが。これもわたしを長らく悩ませています。
と、悩ましいことばかりのうただった気がします。
Ⅲ欄をぱらぱらっとしたあたりにいますので、よかったらご覧くださいませ。
今月はつまらんうたばかりになってしまったな、と反省。精進します。
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8月号のうた 森田しなの
蟹を食べるこの集中が永遠につづけば悟りをひらく時が来る
敦賀まで行ったと聞いてぞっとする父よ動けぬ彫像になれ
何年も父に遠出を禁じてもわたしの留守を狙いぬけぬけと
父親に激怒しつつも蟹は美味 ばらばらのわれを風がなだめる
綿の芽が毎日変わってゆくことを確かめたくて陽を浴びる午後
栗の花のにおいは精液に似ていると聞いてから栗は男性名詞
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今月号でうれしかったのは、前月号鑑賞(Ⅲ欄)のページで、貝澤駿一さんに一首引いていただいて、丁寧に歌評をしてくださってもらってます。全国大会の歌会でわたしの歌の歌評を担当してくださったのも貝澤さんだったので、重ねてうれしいです。
誰かがわたしのような勉強不足で深い考えもなしにおもいのまま作ってるうたを読んでいてくれる、それをこんなに丁寧に鑑賞してくれる、と思うと本当は自信ないまま続けているわたしには「がんばれ!」に聴こえます。ありがとうございます!
こちらのうたです。
筍の皮がもさもさ積み上がる息苦しいほどいのちのにおい/森田しなの
(「かりん」2024年7月号)
あ、ああーー、そう考えると、栗の花のにおいもいのちのにおいなのかな。。。
いのちは無臭でいられない。(夢見る少女でいられない♪ みたいやな…)