恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

蛇足から手足をもがれた蛇でした

昨日は朝から貧血でよろよろ出勤したら、スマホをベッドに忘れたまま1日を過ごすことになり、無駄におちつかない日を過ごした。

仕事中はスマホはロッカーの中だし、お昼休みに通勤途中で思い付いた言葉をメモしたり短歌したり将棋さしたりTwitterみるぐらいしかしてないけど、何かが欠乏してるみたいに落ち着かなくてソワソワした。うたの日も題を知ることもできないまま時間切れ。「まるで手足をもがれた○○だな(空欄は任意の言葉で)」と思った。

で、お昼休みにスマホが無くて(しかもお昼休みに読む本も忘れたこともあって)、何かしらのバランスをくずした午後のわたしがやったことがどうかしていて、手がすいて誰にも見られてない隙を見つけては、ミセのありとあらゆるサイズのメモ用紙を見つけてきては短歌を書く。

「ヘイ 龍 カム・ヒアといふ声がする(真つ暗だぜつていふ声が添ふ)」(岡井隆)を書いては、エプロンのポケットに詰めていく。どんどんポケットは短歌でいっぱいになるし、接客しながらも頭のなかでは「ヘイ ドラゴン...」って誰かの声が鳴り響いてて。これはこれで仕事がツライ時の乗りこえ方として使えるかも、と思いがけず新発見だ。


今日は『現代女性秀歌』(栗木京子)のなかの「第一章 恋こそ短歌の泉」を読んで、「恋.........(慄然)」となってます。(´д`|||)タスケテ...


【今日のうた】

白藤のせつなきまでに重き房かかる力に人恋へといふ

 米川千嘉子『夏空の櫂』