恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2021年2月号の歌「黒髪を飼う」

節分...いや、ツインテールの日ですね!!!
ツインテールは問答無用に大好物ですが(セーラームーンとか藤堂ユリカ様とか)、ポニテも好き。

今月も未来を届けていただきました。
こんなに大変な時でも欠かさず作り届けてもらえること、本当にありがたく、大切に読んでいます。

今月号は、未来年間賞の発表があり、われらが掛水ヱイさんの名前があがっていて、お、おおお!!!とうれしくてはしゃいでしまいました。
ヱイさんと黒潮ビルヂングができてほんとにうれしい。ヱイさんにはこれから色んな人から声がかかるだろうけど、最初に誘ったのはわたしなんだからねー、へへっ、とちょっと得意におもうのでした。

あと、アンソロジーのページは、夏韻集の若手ホープ下谷育正さんが担当しています!
アンソロジーのページは、未来短歌会のサイトでこちらの最新号からリンクされていて読めますので、ぜひ!
http://www.miraitankakai.com/newestedition.html


今月号のうたはこんな感じです。
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黒髪を飼う  森田しなの

若旦那めあてで覗く駅前の商店街のはんこのあおき

恋なんて危ういものに手は出せぬこころが少し揺れるのがいい

生き物を飼えなくなって伸びすぎた黒髪を飼いながら暮らそう

髪を飼い鏡をみること多くなるぜんぜん笑わない白いかお

美容師になつかなかった 帰りみち仕上げた髪は風にほどけて

満月の森をはずんであゆむよう気ままに古語辞典をめくれば

鉢植えのミントに水を与えないどこまでいけるか自分を試す

勧誘の人が人生百年というから長過ぎると訴える

神様に頼まなくても叶うなら最初から目指したりはしないさ
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選歌後記では「とぼけた口調で陰翳を掬う」と評していただきました。
かなり前から短歌の自分がかっこつけをやめて、最近はだんだんリアルの自分に近づいてきてる気がしています。