恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

中日歌壇2016/12/19

古新聞みたいな色合いに写っちゃったけど、、、(^_^;)今朝の中日新聞なんですよ。。。

小島ゆかり選欄

「ご自愛」は優しい言葉 梅干しの入った三分粥の味がする/森緑


入院中、手術後は、絶食、流動食、三分粥、五分粥、全粥、と段階的に米が増えて固さを増してゆきました。流動食はどろどろのコーンスープみたいなのでしたから、三分粥になった時は「とうとうごはんやー!」ってしみわたるようにうまかった。添えてあるちっちゃな固い梅干しも、お粥に入れてふやかして。

入院セットに入ってた白いスプーンで食べるのですが、元気よくパクパク食べる体力はないので、一口ずつかんでかんでかんで、のみこむ、すごく時間がかかる。
食べるのも体力が要るので、三回の食事はたのしみだけど、食後にはちょっと疲れてしまう。そんな時に横になり、雑誌の広告欄のすみっこにボールペンでちょこちょこと短歌を書いていました。わたしには詩的なひきだしも無いし、実体験しか詠めないのですが。

中日歌壇の小島ゆかりさんの選歌欄はいつもあたたかいうたが多くて、そこに選んでもらえると、自分がちゃんと血のかよった人間だと認めてもらえたみたいな気持ちになれる。優しさと思いやりと人間的あたたかみに欠ける自分のことを欠陥人間と思いながら生きてるわたしには、とてもありがたい場なのです。

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