今月は、実体験を詠みました。実体験も社会詠といえるのでしょうか?
それなのに、時間の経過のせいなのか、技術的な問題なのか、きもちが思い出すことを拒絶してるのか、じぶんごととしてはうまく詠めませんでした。反省。
よかったら読んでみてください。
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松本サリン事件から25年 森田しなの
朝刊の記事を読むときもうそんなにと声は出でたり四半世紀よ
あの朝の真上から降るヘリの音テレビをつければ音は重なる
足元がぐらつくような心地してふだんはサボる教室にいる
学生が死ぬということ四月にはとおく雪山見ゆるキャンパス
少しだけ離れていたから死んでない生き残るとはそれだけのこと
警官が二十四時間見張ってる誰を何から守ろうとして
卒業の朝に見たのは東京の地下鉄サリン事件の速報
おい、松本ナンバーだぞと警官がざわつく故郷の夜の検問
冤罪がうまれる様をなまで見たあの夏はまだ終わっていない
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