恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2021年10月号のうた

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今月も、無事、未来10月号を届けていただきました。

いつも、本当にありがとうございます!

 

今月号、大辻欄(夏韻集)の選歌後記のさいごに、師匠から背筋ののびるお言葉が。

もっとがんばります!

 

先月あたりから、わたしがしたいのは自分が好きと思う短歌だけを読みふけることであって、自分の下手なうたと向き合うのは楽しくないしなんか違う、、、とか思ってもやんもやんしてたのですが、歌を詠むこの場に居られるうちは詠み続けてみようと思います。今の目標は、短歌たのしい!っていつもわーきゃー言ってたのに居なくなった人、にならないことです。

 

最近は、歌集や結社誌や総合誌やあちこちで誰かの歌を読んだとき、ああ、こんな歌が好きなんだなあ、わたしもほんとはこういう風に詠みたいんだなあ、など考えることもあるけれど、一方で、こんな歌は好きになれない(心の中でページをビリビリィーーー)、とか、こういう風にはなりたくないぞ、とかイヤイヤしておむずかりになる自分にも気づくようになって、批判的な眼ができあがりつつあるのかな?んん??という状況です。

かといって、好きな歌のまねごとができるほど器用でもないので、相変わらずです。

 

今月号はこちらです。

よかったら読んでみてください。

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夏至すぎて   森田しなの

 

炒飯はすぐ消える魔法うしろからずっと鳴ってる踏み切りの音

咲く前のつぼみを愛すむらさきの薔薇一輪を夕闇に斬る

夏至すぎてウツボカズラの消化液夜の気配を映しつつ、待つ

闇に浮くカサブランカは顔ほどに開いておりぬ重きかおりの

近隣のどこも燕の巣があって燕のことばで叫び飛び交う

一日の忘れたいこと塗り込めるシッカロールのやわらかな白

体脂肪計のツンデレ乗るたびに違う数値を教えて寄越す

冷房に冷えた体で階段をのぼりゆくとき係る重力

ビタミンは体を通り抜けてゆくゆまりきれいなレモンイエロー

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未来の足元に写っているのは、この夏セリアで買ったちいかわで、職場のPC周りに居ます。PC周りは、どこでもいっしょグッズと、つぼ押し(暗い所で光るよ!)と、経費領収書の束と、あっちゃこっちゃの御守りなどがごっちゃごちゃです。