恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2021年11月号のうた

先月から父が歩けなくなって、その分、買い出しだの通院だのなんだのとわたしが(かつてはヒキコモリ10段を冠したこのわたしが!)出かけることが多く、それだと仕事に集中できないのでずっと仕事を断っている。

わたしだっておかねは欲しい。でも仕事が入ると、眠ってる時も含めて完全に頭の中を仕事に関するこまごまとした判断のため明け渡さないと、わたしはうまくやり遂げられない。仕事はできるだけ完璧に可能な限り超速で仕上げたい。

そう思って仕事に向き合うと、寝る・食べる・風呂るの3つの「る」さえいつもままならなくなるので、親の送り迎えをしながらでは仕事ができない。そんなこと言ったら、きちんと家事や介護をしながら働いている人に叱られそうだけど、わたしは不完全な人間だから、これがいっぱいいっぱいなので、しゃーないです。(無理なのでひらきなおる!)

 

それでもおかねがないと困るので、最近は今の翻訳の仕事をもっとしっかりやっていこうという熱もふつふつと沸いてきてはいます。以前は急ぎの仕事から逃げたい気持ちばっかりでしたが、新規営業もしたりしてがんばろうかな、来年から、、、と思っています。

 

今月号の未来も月のはじめに届けていただきました。

いつも本当にありがとうございます。

今月号では「伏流水」のコーナーに、かつての愛に満ちた猫との生活についてのエッセイと自作短歌を掲載してもらっています。春先に、考え考え書きました。

本当は、相聞歌とジェンダーのことを書こうとしましたが、力不足でコンパクトにまとめることができず、何パターンか書いたうちの猫とのエッセイに決めました。

悩んだので先輩に相談したら「みんな、猫、好きでしょ(笑)」と軽やかに背中を押してもらったので、すこし照れくさい気持ちもありつつ自分の凄く身近な話にしました。

もしよろしければ、お読みください。

 

こちらは今月号の月詠です。未来賞に思いがけず出すことにして20首、休むことなく同人誌に15首作ってカラカラにかわいた状態で作った月詠10首から8首を載せてもらっています。

やー、こりゃ、ダメッチュなかんじでチュねー。

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つゆ草のあお恋せよと迫りくる後半戦の人生にいて

食卓の風上から来るスイカ臭わたしはカブトムシになれない

黒髪をほどけば背中に流れ落つその先端までみっちりわたし

回転性めまいは右巻き 踊りつつわたしのなかに飛び込んでくる

四時半を過ぎたあたりで本を置く冷えたからだは庭で伸ばそう

庭じゅうに井戸水をまくここちよさ田舎もいいか、なんて錯覚

過ちはどこからなのか この夏のラズベリーには花が咲かない

濡れた葉は青みをまして揺れているわたしのつくる虹のむこうに

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もっと精進します。