恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2021年4月号の歌「青い花」

今月も「未来」を届けていただいて、ありがとうございます。四月号はポストに投函した日付のメモも月詠そのものの記録も残ってなくて、まさか欠詠しちゃってたのかな?と思ったのだけれど、ちゃんと載せてもらってあったので安心しました。。。乳酸菌も月詠もつづけることが大切、と自分には言い聞かせてるので。。。

 

月詠を出した三か月前を思い出してみると、黒潮ビルヂングネットプリントのことを考えたりテニスを始めたりでちょっとアワアワしてたのでもろもろの記録をとって残してなかったのかも。

月詠の記録としてもこのブログを続けているので、過去作はファイルを探すよりブログで見るほうが自分でも便利ですなあ。

 

そんなこんなで。

最近は自分のなかの激しい気持ちとか、歌に出てしまうようになったなあ。でも十つくる歌が全部そんなんやったら自分も読む人もキツイなあ、と思ったりしてるところです。

 

あと、顔をあわせたり声を聞いたりしてないネットで知り合った人からは性別がわからないと言われることがよくあって、歌のなかでも一人称が「俺」になること結構あるしなぁ、とおもうんですけど性自認は女ですよ(最近はミサンドリーをこじらせてる気配が…)。まあ、わざわざ性別を知らせておかなくても、とは思うけど、結社に入会した当初ぜんぜん知らない男性とおぼしき人からTwitterで「女歌はもううんざりだから男歌を期待します」って言われたんだよね、知らんけどw

 

こちら、未来4月号の歌です。

よかったらお読みください。

 

選歌後記で大辻せんせいから「前半力があってとてもいい」と今までにないストレートなお言葉でほめていただいたのがうれしいです。

前半は、黒潮ビルヂングに出そうと思って作ってたのを月詠に急遽回したのでした。

(…てゆうか、見るからに後半が数あわせですよね…。

あーいとぅいまてぇーん!)

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青い花  森田しなの

これだから男は、って顔してるかな声を殺して炎を呑んで

そうじゃない男もそりゃあいるでしょう 落下してゆく乾いた付箋

からだじゅう棘だらけのきみ ふかくふかく貫くまで抱きしめてあげるよ

わたくしの傷口に咲く青い花あわせ鏡に裸身を晒す

眼をつむり両手で覆うこの闇はだれにも侵されざる遠い海

兄嫁と兄が並んで一匹の鯛をつついている遅い昼

父母がなんでもない日に易々とまとめ買いするハーゲンダッツ

わたしだけ間違い探しの間違いでそれは見てすぐわかるレベルの

愛し抜く日々は甘やか死後六年経ても猫ほど人を愛せず

舌下にて急いで溶かす勢いでニトロここまで沁み込んで来い

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やっぱり歌の源は怒りかも知れないなぁ…。(個人の感想です)