ああぁれえぇ~~~~。
ブログ更新するのも忘れるぐらい、心がてんやわんやしています。仕事の依頼も断り続けています。
たましいが、ふわんふわんと抜けて行ったりしているようです。
この前、のっていた車が急ブレーキで前頭部を強打したせいだけではなく、常用してるクスリの影響かも知れないのですが、最近は朝起きても即、自分が何者で、ここは安いビジネスホテルの一室でなく自室で、何日の何曜日かも、ぶれぶれで思い出せない。
最近、死期が近いような気もして、ぼんやりします。
いや、死にたいとか、そういうわけではないんです、死が近いような、ひとつひとつの物事がぼんやりしているようで、くっきりしてるようで、たとえばお店のタルタルソースがおいしくて、いつまでもくちの中でむにゃむにゃ感じていたいようなこれで最後みたいな愛着を感じたり、そういうのです。
短歌は、結社をかけもちしたくせに、思うように作れてません。月詠は出しています。
本当のこころは、かけもちがしたかったのではないのだと思います。
寡作のわたしに続くわけがないのは、最初からわかっていました。
自分が詠みたい、読みたい歌とはなんだろうか??
公募や投稿などの短歌に、選者の好みをかんがえて歌をつくる人もいるとききます。選者に寄せていける器用な人なのでしょうか。その結果、選ばれてみとめられることを目指してるのでしょうか。わかりません。
短歌で誰かに認められるためにやってるわけではない。だれにも見せないで書きためても、わたしは短歌を手放さない。
最近のぼんやりした頭でかんがえだすと、また、たましいがふわんふわんとさまよいだしてしまうのだった。
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生涯未婚 森田しなの
寒風になぶられながら感傷と無縁の涙を拭って過ごす
どうしてか懐かしい味モリアーティ教授も愛ししキドニーパイは
いつからか覚悟していたわたしより先に姪っ子が結婚する日
祝福を焦りが塗り潰してゆく洗っても洗っても汚ない手
五十路より先の愛恋あるものを生涯未婚にカウントされる
男しか愛さないとは決められずがさっと畳む昨日(きぞ)の朝刊
棘もてば残酷なまでに美しくあれと呪いぬ真夜のサボテン
神様をそそのかしてもはじめから創り変えたいものがあるから
あたらしい扉をみつけてしまうから人はここから去るのでしょうね
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あっ、えっと、作者はまだあと少し五十路には余裕がありますっ。。。
後半の工房月旦のコーナーで、未来2月号掲載のなかから一首、桜井夕也さんに引いて評していただいています。ありがたいことです。
わたしは詩と自分の接点の薄さにいつも思い悩んでいるので、哲学や詩やいろんな世界の住人でいらっしゃる桜井さんに引いてもらえたことも、とてもうれしかったです。
工房月旦は、憧れてる先輩方からのエールと勝手に思って読んでいます。励みになるからです。
こちらの歌です。
国民に冬眠がゆるされる国をめざしたいまずは冬眠したい/森田しなの