恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2022年1月号のうた

わあ、1月号が年内に届けていただけましたよ。いつも作ってくださる方、届けてくださる方、いろいろの事務的なことをしてくださる方、みなさまに感謝しながらの開封です。今月も、ありがとうございます!

 

この頃は、月詠もぱっとしません。

 

未来賞の結果も、Twitterで先に流れてきていたからわたしはダメだったんだろうなと思いながら開くとやっぱりで、応募した、という痕跡もなく、何のフィードバックも得られないまま終わりました。

もちろん、選考会の様子などは勉強になるのですが、去年の選考会みたいに「エモかネタか生きづらさ」みたいな分類をされてしまうと困ってしまいます。今年はエモでもネタでも生きづらさでもないように、田舎の庭をひたすら淡々と詠んだ連作にしたら、これまたダメなわけですから。まあ、それはそれで誰が読みたいの?ってなるわけですが。

 

ダメだったものをどうダメなのか解る機会がほしいな、って前から思っていて。

それなら練り直して月詠にするのがいいのかな、とか、誰か信頼できる人に読んで批評をしてもらいたいな、って思ったり。

うーん。ダメだからダメなんだろうけど。

 

1月号の掲載分、置いときます。

(ダメすぎてもう、なげやり!)

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いまさらだ  森田しなの

敬老の日に贈られた年寄りの好きそうな菓子をわたしが食べる

兄とふたりランチしながら語り合ういつかおこなう親の葬式

墓じまい大賛成と合意してあわびの刺身をこきこきと噛む

助手席の窓から見れば土砂降りのなか斎場は黒を濃くして

いまさらだ、独りはいやだと気づいてもみんなつがいで、もういまさらだ

ときどきはアーロンのことを考える心ごと支えられていた椅子

流れには逆らってゆく ワクチンの副反応で元気いっぱい

スパダリという言葉ありこのごろは聞くことをせず検索に知る

十月の半ばスイカはスーパーにこま切れにされ売られておりぬ

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最近、繊細さの日本選手権大会というか、繊細さをどこまで突き詰められるか、みたいな歌をみるとドスコーイ!!という気持ちになるし、Twitterで流れてくるポップミュージックみたいなのも違和感が凄くあるので、わたしは違う方向なんだと思う。