恋を語る歌人になれなくて

2016,5月 LINEで送信したメッセージを「それは短歌だよ」と教えてもらったことをきっかけに、短歌な世界に引き込まれて行く。おそーるおそーるな一歩一歩の記録。

未来2019年5月号のうた

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伊勢歌話会から鼻唄(イエモン)まじりに帰宅したら、届いてました!

ちょうど2年前の5月号からスタートした夏韻集の森緑は、
今月号から森田しなのになりました!

2年間の森緑期間はあおむしで、これからサナギになるのでしょうか。
まあ、まあ、のんびり楽しく!やっていきます。

2年前、初めての月詠を出したすぐ後、師匠に歌会でお会いしたら
「肩にちから入っとったな。笑」って言ってもらったのを思い出します。
あの頃は、もっと凄く精進しなくちゃいかん、滝行いくか!ぐらいの勢いで
自分に厳しかったけど、今は程よくゆるっとがんばってる気がします。

焼肉おいしい!短歌たのしい!
みたいな感じです。


森田しなのとして再デビューしたので、記念に一枚撮りました。

よかったら読んでみてください。

ーーーーー

未来 2019年5月号のうた 森田しなの

占いに凶と出る名で生きてゆく吉運をよぶ筆名つけて

親族にケイコ多かり広島の圭子などことば添えて呼ばれる

稀勢の里引退すべし我が声の尖りゆくとき母は黙せり

取組をスローで見れば脇腹の肉はばゆんばゆんとはずむ

会見を涙しながら見る母に声はかけずに部屋を出でたり

椿の葉みどり濃くあり冬の陽に照らされ時に白くきらめく

兄嫁と兄とランチに寿司を食む鰤は苦手と言えずほおばる

お寿司屋のおすすめメニューを眺めつつカニクリームコロッケ頼めずにいる

院長の妹だからがまんする手の甲に刺す採血の針

ーーーーー

いやあ、荒磯親方!!
稀勢の里時代は推せなかったけど、引退して親方になられたら
解説は順調じゃないですかー。
完全に、好きなことについてなら熱く語れるおたくのようで
大変好感をもって見ています。

お相撲短歌はがんばってこしらえるというより、
見てるとついつい詠みたくなる。
今は夏場所中なので、また何かできるかも。

推し力士の逸ノ城だけは見逃さないように
夕方ごろになるとソワソワしてます。
(見逃したら公式アプリから取組の動画が即座に送られてきますけど)

戸田響子さんの第一歌集『煮汁』を読んだら短歌つくりたくなった

戸田響子さんの『煮汁』を読み終えたら、そのまますぐ短歌に向き合いたくなって五首ほど歌をつくった。そのため感想をまとめるまでにちょっと間が空いてしまった。

 

良い歌集は、短歌力(たんかぱわー)をチャージしてくれるごちそうみたいなものだと思っている。短歌力(たんかぱわー)のチャージにも相性があって、非常に良い歌集とされていても、この用途において自分に効かないこともある。

 

『煮汁』、オカルト歌人の戸田響子さんも、昭和感というかノスタルジックな空気を運んでくる戸田響子さんも、日常から繊細な歌をうむ戸田響子さんもいて、あふれ出してる~という感じがした。

 

好き!の付箋、いっぱいついた。

以前に読んだことがあるのにまた好き!の付箋付けちゃう歌も多かった。記憶に残るぐらい好きってことなのかな、と思う。

 

あと、作品ごとのタイトルも独特なので、目次をみたとき声でちゃった。

 

 

インパクトがあって、不思議で、でもそれだけではない歌。

オカルトに限定されない不可思議なものを察知する感覚の歌。

その中でもわたしが好きなのをいくつか挙げてみる。

 

『煮汁』「アスパラガスを握りしめ」から

人間の記憶はあいまいリカちゃんのお尻はきちんと割れてましたか

 

やめろやめろーと月に向かって叫んでる男の手にはアスパラガスが

 

泡をふき惨事のように沈みゆく入浴剤をじっと見送る

 

「オカルト雑誌のある部屋」から

エサが欲しいわけではなくて鯉たちの口の動きが送る警告

 

「ラーメンでつながっている」から

ラーメンの湯気立ち昇りこの麺はどこか遠くにつながっている

 

「正月もスクワットしろ」から

バラバラになってもバナナはバナナなのにテープで房を固定する父

 

 

日常のなかのささやかなことを繊細な視線で詠んだ歌。

時にノスタルジックであったり、あるいは今の現実の中でも、ああそうそうそうだよなあと思うような歌。

 

「拾いながらゆく」から

電話の横のお菓子の缶に増えてゆくインクが切れたボールペンたち

 

裏の白いチラシとそうじゃないチラシ分けているとき羽虫が横切る

 

駅前でポケットティッシュを受け取った目は合わないのに触れる指先

 

「やわらかく変わる」から

たんぽぽを探せば意外と見つからず名前を知らない草花を踏む

(これは後に書く③詩的な気持ちを呼び起こす歌にも入ると思う)

 

多重露光」から

銀行のカウンターには「オレ」「オレ」と書かれたうちわが何本も立つ

 

「わいふぁい」から

夜道にてテレビの音がはっきりと聞こえてきたから夏が始まる

 

「この街の海」から

よく知らない実がなっているなんだろう そういうことを毎日忘れる

 

 

①を「ワンダー」としたら、②は「共感」に近いようだけれど、そこの具合は読者にゆだねられてるところなのかな、そもそも分類することないのかも~…とも思うけど、好きな歌をだだだだと列挙するのもわかりにくいかと思ったので、ブログの中で推したい歌を分けて挙げてるだけ、ということで。

 

 

詩的な気持ちを呼び起こす歌。

わたしは、ここに入るタイプの歌に強く惹かれたなぁ。

 

「オカリナが聞こえたら」から

きみとゆく旅路はアップルロリポップ悪路であればいいと願って

 

きみのいた世界からいない世界へとスライドしていく音がしている

(はー、このシンプルな表現が美しくて、好き!)

 

「やわらかく変わる」から

シャープペンシル何度もノックをして芯の危うさを見てそっと戻して

 

「きみを追う」から

かみさまの言葉を忘れてゆく子供擬音をつかわず「かみなり」という

 

多重露光」から

早朝は夢も現実も同じものトーストに降るシナモンシュガー

 

ほつほつとコーヒーメーカーから落ちる黒いしずくのような戸惑い

 

ひるがえるスカーフのように去る猫のひらがなめいた足の残像

 

アルコール消毒液を手に受ける小さなくしゃみのようなささやき

 

「たなかさんちのじてんしゃがじゃま」から

忘れてたそれはスライスチーズからフィルターを外す呪文であった

(これは非常に好き!どんな、呪文な、の??)

 

「訃報」から

ではまたと締めくくったらさみしくて手紙の端に添えるくまの絵

 

 

・・・また長くなってしまった。好きな歌集から歌を選んで紹介するのって、めちゃ楽しい。

 

長々と読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

 

この一冊のなかにも、いろんな戸田響子さんがあふれてるから、どこを切り取って好きというかは人によって違うのだろうなあ。あと勝手に3つのタイプに分けてみたけど、余計なことで、そのまま受け取ればよいのかな、とも思う。

 

戸田響子さんには戸田響子さんの世界があって、それを表現する術を身につけた人はきっと強い、と思う。

 

第二歌集はどう来るのかな、って今からもう楽しみだなー。

小坂井大輔さんの「平和園に帰ろうよ」を読んだよ!

もう、ね、付箋はりながらだけど一気読みだった。

歌集をこんなにぐおおおおーーって読み切ったのはじめてだ。

ふだんは途中で苦しくなって、ほかの本に逃げてまた忘れたころ歌集に戻ってを繰り返しながら一冊の歌集を読み終えている気がする。

歌集全体にほとばしる疾走感というのか、ぐいぐい行った。

 

ちゃありぃさんは、わたしが短歌をはじめた2016年の春のおわり頃、どこでどうやったら短歌できるのか田舎でとほうにくれていたわたしに、ネットで最初に話しかけてくれた歌人だ。

わたしが短歌ヒヨコでまだおしりに卵の殻をつけて歩いてたぐらいの頃に、短歌のお兄さん(体操のお兄さん的な…)と呼んで平和園にひとり出かけてはちゃーはんを食べながら相談していた。

短歌結社の話など、わたしにははるか雲の上の出来事のように、ほえーそうなんですか、と聞いていたけど、のちにちゃありぃさんと同じ加藤治郎先生の短歌のドア講座にも通い始めて(早起きできず半年しか続けられなかった)、さらにのちに、同じ短歌結社の別の選歌欄に所属することになる(このブログを始めたころにも書いていたかな??)

 

一気読みの途中で付箋をはりながら思ったのは、この歌集は読む人によって付箋の位置がぜんぜん違ったりしそうだなぁ、ということだった。

わたしが付箋をはったところは、もう、びらっびらなのでぜんぶは列挙しないのだけれど、わたしの好きは誰かの好きとは違うから、そういうことなんだと思う。

 

歌の良さ、って、なんだろうなぁ。

歌会などの評で、「うっわ、好きだわ、これー」では良さを伝えるのには適切でないのかも知れないけれど、この歌は推したいんだよなああ、みたいな気持ちが押し寄せてくる感じ。そういう歌が多いと付箋でびらっびらになるのかなぁ、と考えたりもした。

 

・・・・・・

実は、何時間かかけて、いろいろ書いてみたのだけど、どうにもまとまりませんでした。(一番あかんパターンや…)

 

 

①初句から結句まで一息で読ませてしまうのに様子が思い浮かぶ勢いが凄い歌。

(いろいろ分類していたら、ザ・勢い!という歌が多かった、これが一気読みにつながったか??)

 

『平和園に帰ろうよ』「汚れた天使」から

一万円ですかと弱った声を出す運転手と聞くハザードの音

 

「虎と目が合う」から

抜かれた舌が一度おおきく弾むのを待ってる閻魔様とスタッフ

 

「愛欲は死ね」から

手羽先の食べかたみとりゃあこうやって持ってくわえて引き抜くんだわ

(これ!!!!なんて小気味いいんだろう!!!)

 

 

②「死」について、たびたび登場する。

タイトルの平和園、死んだように生きてるわたしには生の実感あふれる場所と感じるけど、死はすぐそばにある、ということなのかな。死を求めるわけじゃなく、そこに自然とあるもの、というか。もっと言うと、死というより、死にまつわるアイテムが多彩というのも感じる。棺、喪主、読経、天国の祭りなどなど。

 

「ホルモン」から

雨の音をアプリで買って聴いている晴れの日こんな午後に死にたい

 

「ファイティングポーズ」から

小走りでさっき「やぁっ」って通過したあれが死神だったらしいよ

 

「飛んでくる石」から

死んでいるぼくのからだをゆびさして「あれが僕です」と受付で言う

 

いくら死を詠んでも、死にたがりメンヘラ短歌に1ミリもなっていかないのは、やはりオカルト歌人の力量なのかなあ(感嘆)。

 

③詩的な部分にふれるよろこび

わたしは子供の頃から授業などで詩の朗読をすることがとにかく苦手で、「もっと感情を出して!」とか教師に言われるたび半泣きで怒り狂ってたんだけど、その反動から詩が非常に苦手になり、短歌をはじめたけれど詩的な表現から離れた位置にひっそり身をひそめるように、詩的とは全然いえないタイプの短歌ばかり作っている(これは短歌をはじめて気づいたコンプレックスで、いま初めて言った、気がする)。

 

この歌集のきもちいいところは、日常をがつんがつん迫力ある表現で詠んでいて、アナーキーな感じや時に暴力的な空気もあふれさせているのに(そういう歌にわたしの付箋はたくさんついた)、にやにや油断して読んでると、ふわっと詩的な空気を運んできたりする。

それなのに、わたしの苦手だった詩とは違う味がして、いやな感じがしなくて、むしろ、自分の好きな詩的レベルで短歌をやったらええんやでって言われてるような、地獄に仏みたいな気分に勝手になってしまったよ。

 

「むしゃむしゃぺっぺ」から

柔道の受け身練習目を閉じて音だけ聞いていたら海です

 

「愛欲は死ね」から

持ちあげたグラスの底におしぼりの袋がついてる愛欲は死ね

(愛欲は死ねって凄いキラーフレーズだなぁ)

 

「虎と目が合う」

母親のとても小さなスリッパを履いてそのまま海に来ている

 

④なんかわかる、そうそうそう、な歌。これも付箋多かった。

 

「夜のデニーズ」から

大雨のなかを力士が自転車で走る全員メガネかけてる

(眼鏡のお相撲さん!!!!そうそうそう!すぐに映像が脳内に浮かぶ)

 

「猪木のビンタ」から

試合中ブラ引っ張って審判に何やら喚きまくるシャラポワ

(そうそうそう!ヒンギスでもヴィーナスでもダメでここはシャラポワ!って妙に納得した)

 

・・・・・・

 

まとめるつもりがまとまらなくなって半日経つし、読んでくれる人もしんどなってきたでしょ?そろそろ。長々と個人の感想を読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

小坂井さんことちゃありぃさんは、「今会いに行けるアイドル」ならぬ「今会いに行ける歌人(定休日以外)」だと思う。握手券付きCDとか買わなくても、おいしいちゃーはんを注文すれば(お店の混み具合にもよるけど)お話できるよ。

 

歌集を読んで興味をもたれた方は平和園にごはんを食べにゆくといいと思う。わたしの好きなのは、ブッた切らなくてもひとくちではんなり食べられる、小ぶりのぎょーざと、それと、研究してもなかなか自宅で再現できない、しゃきしゃきのモヤシ炒め。ちゃーはんは真っ先に頼んで、ちゃありぃさんが鍋振る動作を眺めてるかな。

 

 

それから、2016年の今頃のわたしに、一冊渡して「あと数十日するとあんたこの歌人と出会うよ、それに自分も短歌やってる、嘘じゃないよ、あ、でも、この本が出る頃には今の本屋辞めてるから自分とこのミセで短歌のフェアはできないよ」って教えてやりたいわー。

 

 

未来2019年4月号の歌

昨日は恋人氏と急遽、名古屋デートでした。

名古屋市博物館の「国芳から芳年へ」展が週末でおわってしまうので、あわてて見に行きました。博物館の門のところの桜が散るのを眺めたり、血みどろの絵をじっくり堪能したりしてきました。

そのあとは、恋人氏といっしょに平和園へ。誰かに恋人氏のことを紹介するのはちゃありぃさんが初めてのことで、なんて言っていいかわからず「こちら、〇〇ちゃんです」っていう紹介のしかたになってしまいました。恋人氏は「いつもお世話になってますー」とか言ってくれてたような。てへへへ、へ。

 

平和園は、こどものころに同じくらいの年の姉妹がいて家族ぐるみで親しくてよく通った町の中華やさんを思い出す。もうずぅっと昔につぶれてなくなっちゃったんだけど、そこでもやっぱりちゃーはんとから揚げを食べてたな。先週、東海地方で夕方やってる情報番組に平和園がでてきた時から味噌らーめんを食べる舌になってたのに、やっぱり反射的に「ちゃーはん!」ってなっちゃったな。恋人氏は食が細い人なんだけど、いつもより食べてたし、帰り道でもぎょーざ美味しかったなあ~ってにこにこして言ってた。

ちゃありぃさんに歌集の話やテレビ取材のときの話を聞いてびっくりしたり、短歌ノートを見てすごいなあーって感激したりしながら、おいしい料理を食べて、平和園はデートで行っても歌友と行っても、にこにこしながら帰れる場所。ん?平和園に帰るのか、平和園から帰るのか??

 

未来4月号、届いていたので、恋人氏とランチのときに見せたらこんな分厚いのー!?って言ってた。今月は、選歌欄の欄頭ファイブじゃなくて、地方ごとの巻の方に載せてもらっていて、なんというかほっとします。欄頭ファイブだと一か月落ち着かないので、なんというか、その、地味にやっていきたいです。

 

未来4月号の歌は大晦日あたりから新年のころですね。

 

今月も、これは余計な数あわせだなーと自覚していた一首は落としてもらってありました。最初から少ない数の歌で送ったら、載るのはそのうちわずかでスカスカになりそう、、、と思って毎月十首出してしまいます。そこらへんが自分で加減できるようになるとかっこいいですなあー。

 

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未来4月号の歌  森緑

 

二億回再生されたという歌を初めて聴いている大晦日

 

忘れ物しているようで怖いまま新年が向こうから駆けて来る

 

手のひらから南天の実をこぼしつつ元旦をゆく郵便受けまで

 

お揃いの上達守りを見せ合って白河通りを並んで歩く

 

水鳥を眺めておればゴイサギの五位の由来を聞かせてくれる

 

丸善に『檸檬』平積みされており書店員たりし日を思い出す

 

二条寺町三月書房はその先に今日は日没サスペンデッド

 

特急が名張を越える辺りからすんと戻ってゆく日常へ

 

夕暮れの闇へと向かってゆく速さ車窓に映る瞼むくんで

 

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森緑で出したものはこれが最後、ラストもりみど。生身は昔からもりみどなので、特にしんみりもしてませんが、ちょっとわくわく感あります。

 

歌会やTwitterなど、もう他では変身完了しておりますが、未来では来月号から

森田しなのになります。

 

これからも、よろしくお願いします。

 

未来2019年3月号の歌

右の腰から脇腹がひどく痛くて、腰痛かと整形外科に行った時、「内科っぽい?」って聞いたら「それは内科で診てもらわんとわからんけどな」って言われたのに、「内科に、絶対、行け!行、け、よ!!!」って言われなかったことを言い訳にして内科を受診しなかったわけだけど、やっぱり、内科案件だったぽい。

 

半月悲鳴をあげながら寝たきりだったこと、痛み方、10の痛みにロキソニン飲んでも痛みは10のままできかなかったこと、ある日じわっとよくなってあの痛みが嘘のようにケロリとおさまったこと、などなど伝えたら、それは石だったかもな、とのことでした。

 

今度また同じ痛みがきたら救急車を呼ぶか消化器内科に行くように言われて、あと、坐薬の痛み止めも出してもらった。

 

ギャーーーってわめきながら痛くて泣きながら寝たきりで寝返りも打てなかったのに、急によくなったのは、石が出ていってくれたということでしょうか。。。なにかしらの呪いかも知れない、と本気で考え始めていたのですが。。。よくわかりません。

 

二月は寝たきりでのたうちまわっていたので、歌会にも行けず、会いたい人たちにも会えず、しょんぼりでした。短歌脳は、痛みでまったくはたらいてませんでした。

 

痛みがおちつき、仕事もなんとかこなして落ち着いたら、「未来3月号」が届きました。最高のタイミングです。ありがとうございます。

 

久しぶりに十首、夏韻集の前のほうで載せてもらってます。

 

わたしのつくる歌がちゃんと短歌になってるのか、まだまだおっかなびっくりでやっているところはあるし、自分の歌が好きと言えないのに楽しいからというだけで誌面に載せてもらっててええのかなあって思うこともあるし、自分の歌の良いところはまだ全然わからないので、はじめの方に載せてもらってあると、なんというか、どうしよう、、、と落ち着かない気持ちがしてしまいます。

 

こういう時はゆってぃになったつもりで、「ちっちゃいことは、気にすんな、それ、ワカチコワカチコ~」って独りで言ってみたりします。たいがいのことは、ワカチコワカチコ~で乗り切れてるから、お奨めです。

(例:美容液と歯磨き粉まちがえてぬりこんじゃった時とか。。。)

 

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未来3月号の歌   森緑(ちなみに、来月号まで森緑です)

 

甲斐性のある女性にはよろめくと恋人は言う師走のはじめ

 

魔女を焼き宝を奪い裕福に暮らせてしまうグレーテルなら

 

わたくしは暫定一位の恋人だ来月のことは約束しない

 

特急で仕上げる仕事がふいに来てパジャマのままで開くパソコン

 

目頭をぎゅっとつまめば涙とは違うにおいの重い液体

 

お隣の柚子の木に登る猿二頭母と見ており寒い窓辺に

 

猿避けの空砲が鳴りゆっくりと帰るお尻の鮮やかな赤

 

空砲は耳の奥から離れない急かされながら帳簿をつける

 

さみしいはさむいに似てる白菜のほのかな甘さに満たされる夜

 

土の上に白く残れるさざんかは散りたる後もひかり集めて

 

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大辻せんせいや先輩方や短歌でつながったたくさんの人たちからたっくさん吸収しながら、もっと精進します。

 

未来2019年2月号の歌

こわいこわいと言っていた新年も来てしまい、恋人ちゃんと初詣に行ったり、短歌な新年会でたのしく過ごしたり、わちゃわちゃだらだらしてるうちに、もう、もう、二月ですか!!!

 

はぁ~、、、こわいこわい。

 

そんな2月1日、「未来」2月号が手元に届きました。

 

Twitterを通じて交流のある掛水ヱイさんが夏韻集からみらいプラザに出ています。うれしいし、励みになります。どうかそちらお読みください。

 

今月号は別れ話が深刻化したときに詠んだものです。

よかったらお読みください。。。

 

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未来2019年2月号のうた     森緑

 

親指のペディキュアだけに夏の海のこしたまんまタイツを履いて

 

どちらから切り出したのか三度目の別れ話は日付を越える

 

君のため身を引くなんて美しく危険な言葉はしまっておいて

 

泣いて泣いて干からびて水を飲み干しぬそこらにあった丼一杯

 

覚悟して魔女をいてまうヘンゼルとグレーテルにはなれないふたり

 

揺れてのちテレビの地震速報に重なるように連絡がくる

 

心配でメールし合えば諍いはしゅるると消えて灯る街灯

 

肌に添うヒートテックよ寒がりの恋人をただ温めてくれ

 

結論を出せないままで舐めている千歳飴ってこんなに長い

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「未来」掲載で、森田しなのになるのは、もうちょっと先(5月号から)の予定です。

 

幸薄い本名のまま生きていく半分だけはしなのになって/森田しなの

 

 

森田しなの になりました

何の気なしに姓名判断のサイトで試したら、森緑はめちゃくちゃ悪かったので、何度も試して運気の良い筆名をつけることにしました。


今日から、森田しなの になりました。
今までのもりみどでも、しなのでも、森さんでも、森田さんでも、呼ばれたら振り向くと思います。


未来の次の月詠から森田しなので提出するので、五月号から変わりますが、それまでは森緑で掲載されます。

歌会やでかけていった先では、森田しなのと名乗りますが、同一人物です。

これからも、よろしくお願いします。


歌も進化したいですなあ。

伊勢歌話会のあるあるをまとめてみました。

わたしが伊勢歌話会で歌会デビューを果たしてから、はや二年!

今でもあんまり気の利いた批評は言えませんが、たのしくたのしく参加させてもらってます。Yeah!

 

勉強させてもらってばかりで何かお役に立てないかとTwitterでのお知らせ担当をしているのですが、もしかしたら気にはなりつつ歌会参加を躊躇しておられる方もあるのでは?と思い、ちょっと伊勢歌話会あるあるをまとめてみることにしました。

 

(1)まずは、会場ですが、伊勢・・・といいつつ、ほぼ津駅で開催しています。

津駅直結の施設の会議室や研修室なので、道に迷わず不安なく来ていただけます。

 

(2)日時はたいていの場合、第二土曜の1時~5時です。

毎月のお知らせは、

https://twitter.com/shinano_mrsk/

の一番最初に表示される固定ツイートをごらんください。

 

(3)詠草は事前に提出しなくて大丈夫です。

通常10首以内(参加人数がとても多い時は少なくお願いすることも)の連作を、前日頃にお知らせする人数分コピーして来てもらって、当日配布をおねがいします。

 

(4)お問合せ・申し込み方法は、上記Twitterでわたし宛てに、参加しますとDMまたはリプライで送信していただいたら、申込み完了です。

お休みするなど変更があれば、またご連絡ください。


【2019/03/17追記】

Twitterをされない方もおられると思います。

ネットでのお問い合わせ、お申し込みは、森田しなの宛のメール(shinano_frenchfries@yahoo.co.jp)でもお待ちしております。

 

(5)参加費は、はじめて参加の方は無料で、2回目から千円です。

 

(6)さて、実際の歌会ですが、大辻せんせい含めてほぼ10人前後の参加者です。

結社所属の有無もばらばらですし、年齢層も幅広いです。

選歌はありません。連作をじりじりみっちり読み合う集いです。

 

 

【伊勢歌話会のだいたいの流れ】

 

12時50分頃には会場に入れます。

机をロの字に動かして、早速、人数分持参した詠草を席に配ります。

歌会、開始!

司会は伊勢の弘田ちゑ子さん(未来短歌会夏韻集→現在はニューアトランティス欄で長歌を発表されています)、総評は大辻隆弘せんせいです。

 

誰の詠草から読み進めるかそのときに決めた順番で進んでゆきます。

作者が批評してもらいたい歌、気になっている歌など、2~3首決めます。

全員でしばらく連作全体を読みます。わりと短時間なので集中して読みます。

作者が選んだ2~3首について、一首ずつ、作者が読み上げます。

それについてみんなで評をします。

大辻せんせいが一首についての評をします。

これを作者が選んだ2~3首についておこないます。

連作全体について、何人かからまとめの評、最後に大辻せんせいから一首ずつの評、総評があります。

 

連作の歌会ですが、一首一首についても評を聞くことができ、連作をつくる点で必要なこと(ってざっくりしてますけど・・・)も学ぶことができます。

 

あと、文法や活用、音便、旧かななど、折にふれて文法のおさらいができるので、文法に自信がもてるようになるかも知れないかもですよ。

 

それから、「短歌をつづけられる人かどうか」「連作の味付け」「短歌にべからずを作らない」など興味深い話によこみち?それる時が特にわくわくしてたのしいです。

 

連作と聞くとハードルが高い・・・と思っておられる方、あんしんしてください。

わたしは最初の時、連作の作り方も知らず、出来上がってる歌で批評を聞きたいものを十首かき集めて持参しました。

とにかく見てもらおうと五首だけもっていったこともあります。

 

 

どうでしょう?

2018年おおみそか、何となくまとめ始めたらこんな風になりました。

みなさま、すてきな新年、充実の短歌生活をお過ごしくださいませ。

わたしも精進します。

 

未来2019年1月号の歌

 

2018年おおみそかの朝です。

ここ数日、新年が来るのがとてもこわくて、何とか阻止できないかと考えていましたが、どうにもなりませんでした。

漠然とこわいのです、新年。こんな気持ちは初めてです。

 

今年のうちに、新年2019年1月号の「未來」を届けていただきました。

この一年、あまりがんばってなくて成長がなかった自分を顧みつつ、じっくり読んでいます。

短歌をいちから(短歌は五七五ではじまり七七でおわる、というところから)始めて、今ちょうど二年と半年ぐらいでしょうか。いつまでも、初心者を言い訳にしているのも美的ではないとおもうのですけど、やっぱりまだまだビギナーです。でも、誰かの評価を気にせずたのしんでやっていられるので、とても恵まれた環境にいるのかも知れません。

 

2019年1月号の歌。

新年の幕開けにぜんぜんふさわしくない一連でした。

月詠出すとき何月号に載るか考えようぜ、、、とおもいましたが、一切のきらきら感を廃した日常ブツ切り短歌なところは変えようもない今の自分の詠み方なのかな、と、この一年の歌を振り返ったり振り返らなかったり。

 

ガツガツ、ゴリゴリ、修行したい気持ちもあるけれど、自分には自分のペースがあるのだとあらためて知った一年だったので、2019年もひきつづき、おっとりゆるゆる短歌をしていると思います。

 

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未來 2019年1月号   森緑

壁沿いの際からたまってゆくほこり床の白さに濃淡はあり

パソコンの裏だけほこりを拭いたあとあぐらをかいて何にもしない

台風でふたつに折れた樫の木の断面を二階から見下ろして

月曜の朝の診察を待つ人はテレビの方を向いた静物

表情が穏やかだからいいでしょうと主治医はうんうんうなずきながら

採血の看護師さんが声を上げわたしの白い腕をうらやむ

静脈がみつからなくて年配の看護師さんが早足で来る

病院の待合にしか売ってないジャワティーをいつか欲しいだけ買う

物欲と書かんとするも俗物と書いてしまってそのままになる

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未来2018年12月号の歌「読む」

今月も未来届けていただきました。全国から集まった歌を毎月一冊にして発送までしていただく大変な手間を考えると、ほんとうにおそれ多く途方もなく有り難い気持ちになります。

 

そんな一冊に載せてもらえるのだから、もっとがんばって、いい歌が詠めたらいいのだけれど。はがゆいです。

 

今年を振り返ると生活がガタガタな状態で、短歌のことを夢中で追いかけるような気持ちのよゆうが全然無かったなぁ、と反省です。

 

それに、最近、ほかの人の短歌を読んで自分の短歌をふりかえると、自分は見たこと、あったことをそのまま書き出してるだけなんじゃないの?それって散文でよくない?と言う内なる声に苛まれてしまいます。

 

もうちょっと短歌のことをがっつり集中して勉強したいと思うのだけれど、すぐ次の月詠のしめきりが来て、月詠ギリ子はてんやわんやしながら十首送ってしまうのです。

二か月に十首のペースならもうちょっと凝縮された歌を送れるか、というとそれもわからないですけど。。。

 

今月号を提出したのは、夏の暑さとか停電とかで疲弊してた頃だから、今年いちばんグダグダだったかも。。。

 

 

未来2018年12月号 「読む」 森緑

 

おしまいになってもずっと外されぬ国際秘宝館の看板

アマゾンで買った本からスリップが抜かれておらず違和感はあり

著者謹呈の紙切れはらり白いままブックオフにてみつけた本より

停電の復旧を待つ蒸し暑い夜こそ役に立つ kindle

kindle の白い灯りで読むときの『高野聖』に吸い込まれゆく

朝までに復旧しそうにないだろう『青い花』全八巻を読む

泣きながら読み終えたころ朝になる雨戸に閉じ込められて暗くて

絡まった黒糸みたいに留まってさっきわたしが叩いた蜘蛛は

クリックの間合いのずれるマウスとは親しくなれないままで別れる

 

 

未来2018年11月号の歌「ことばとこえ」

はいっ。11月です。

2018年もあと二か月切ってますが、しょぼしょぼやっております。

ちょっとお仕事のチャンスが広がりそうな気配があり、今夜は心もち浮かれて布袋など歌いながら書いてます。ベビベビ、ベイビベイビベイビベイビ、ベイベエー。江頭さんでおなじみですね、ほんとは「スリル」っていうんですよ、あの曲。

 

今月の未来11月号から、夏韻集から山川築さんが前のほうのニューアトランティスへ!

おめでとうございます!これからも楽しみに読ませてもらいまーす。

山川さんは、伊勢歌話会に以前来てくださってて、じぶんごとのようにうれしいです。

 

わたしも精進します。

 

今月号では、なんと!アンソロジー7月号のページに、夏韻集の先輩・森本直樹さんがわたしの歌を入れてくれてあって凄く凄くうれしいです。

アンソロジーのページは、既に出ている7月号の全部の歌から選んだ歌で一連にしたページで、いつも好きで先に読むのです。いつかここに載せてもらえたらうれしいけど、わたしの歌が入ったら台無しにならないかな?しっくり馴染むチャンスはあるのかな?と思ってたので、今回、ぜんぜん違和感なく浮かずに置いてもらえていて、ほんとにうれしいし、ありがたいし、こういうことの繰り返しが励みになるんだなあと思います。

後輩の歌をちゃんと読んでいてくれる先輩に感謝です。ありがとうございますっ!

 

スピッツの「ロビンソン」ばかり流れてた新卒の春のFMラジオ (森緑)

 

今月号の歌は、夏の暑さにもみくちゃにされてた頃に提出したものです。

よかったら読んでみてください。どうぞー。

 

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ことばとこえ   森緑

昨日から天気予報にあらわれたスーパー熱帯夜という新語

いのちに関わる危険な暑さということば危険の中へ飛び込んでゆく

深夜二時西側の窓を開けたときまぶしい光にさっと身を引く

明滅する光で誰かが送ってるおそらくこれはモールス信号

家々の壁や庭先を通り抜けつよい光が届けることば 

恋人に電話をすると遠くからかぼそい声が聴こえはじめる

生産性の無い恋をして飯を食う生産性の無いうたを詠む

開店と同時に賑わうはま寿司でペッパー君がしゃべり続ける

甲高い声を響かすペッパー君母がふれると声は途切れて

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未来2018年10月号は800号記念特集号(2)でした

今月も、未来がきています。なんと801号。凄い。

長く濃密な歴史のなかに、なにかしらの縁がありちょろっと置いてもらえてる有り難さを感じます。

 

今月号も厚い。先月お見かけしなかったあの人この人、後半ページで自選10首&エッセイもりだくさんですね。じっくり楽しく読ませてもらってまーす。

夏韻集を卒業して、ニューアトランティスへ行かれたにゃん先輩こと森本直樹さんの月詠が、久しぶりに読めたのも安心できてよかったです。

 

今月の連作は、お相撲!名古屋場所の時に月詠を作ったので煮詰まることなく、気楽に詠みました。歌の良し悪しはおいておいて。まあ、たまにはそんな時もあってええやろ、という言い訳をしながら。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

未来10月号の歌     名古屋場所  森緑

 

たのしんで歌を詠みたしネットから離れて静かな風に吹かれる

 

伸びしろと呼べばほのかにあたたかいお風呂あがりに屈伸をする

 

千代の国対逸ノ城の取組はどちらも勝ってと願ってしまう

 

取組が終わった頃にスマホへと届く通知で負けを知らされ

 

お相撲を見ているときだけ父母と共通言語で話ができる

 

我が家では遠藤よりも勢と阿炎がイケメンだという噂

 

会場にうちわの波は揺らめいて画面のこちらに熱気が届く

 

鶴竜が連敗したのち座布団は止むことなしに飛び交っており

 

色合いのきれいなまわしを見掛けると考えてみるわたしのまわし

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

若貴時代からのライトなお相撲ウォッチャーです。

好きな親方は錣山さん♡、寺尾時代からかっこよかった~。

推しは逸ノ城と宇良ちゃん(ピンクのまわしの宇良ちゃん、怪我から復帰中!)ですが、朝青龍さんの甥っ子、豊昇龍も大注目。

ヒルでダンディな安美錦さんは、勝っても負けてもたたずまいが好き。

 

前からちょいちょいお相撲さんの歌を連作に入れたりしてるんですが、連作にしたのははじめてです。

覚王山のあたりに住んでいた頃、名古屋場所の頃になると、勤めてた本屋にお相撲さんが来店してこっそりこーふんしたり、コンビニにお相撲さんが何人もいて大きさに勝手に感激したり、坂を下ってきたイケメン眼鏡のお相撲さんの美男ぶりと甘いかおりにくらくらっと来てすれ違った後を追いそうになったり、名古屋場所をテレビで見てると、名古屋での暮らしの楽しかった断片がふわっと浮き上がってきて、「名古屋に帰りたい病」が再発します。

 

日本相撲協会公式アプリをスマホにインストールしています。

推し力士や推し部屋を登録できたり、出身県別データなども見られるし、推しの勝敗が決まると即スマホに通知が来て、「あ~今日も逸ノ城負けたかぁ~」と取組動画を再生できます。タニマチという有料会員もあるけど、無料で十分見るところがあります。

 

はぁ~~生でお相撲みてちゃんこ食べておみやげいっぱい買って親方と写真とったりしてみたいなぁ~~~。めちゃくちゃ楽しい一日になりそうだなぁー。